台風や地震などによる災害時にのみ提供される無料の公共Wi-Fiである「00000JAPAN」を聞いたことがある人もいるかと思います。
通信量を気にせずに使える無料Wi-Fiとして便利ですが、その便利さゆえに弱点もあります。
その弱点というのがセキュリティ上の問題で、何も考えずに「00000JAPAN」に接続して好き放題インターネットを使ってしまうと個人情報を抜かれてしまう可能性があります。
その個人情報というのは本当のログインに使うログインIDやパスワード、場合によってはクレジットカード情報が盗まれる可能性があるということです。
そのような危険から「00000JAPAN」利用者を守るために「ギガぞう」という通信のセキュリティを高める有料のVPNアプリが「00000JAPAN」への接続時に限り、無料で利用できるようになるということを発表しました。
VPNを使わずに「00000JAPAN」を利用する危険性や「ギガぞう」アプリについても紹介していきます。
個人情報が盗まれてから対策するのはもう手遅れなので、しっかり準備しておくようにしましょう。
「00000JAPAN」は無料で使えるがセキュリティ上の危険がある
よほど古いものを使ってない限り、家庭用Wi-FiやモバイルWi-Fiは暗号化されていて接続時にもパスワードを要求されます。
そのためパスワードがわからないWi-Fiを利用できません。
しかし「00000JAPAN」は災害時限定という条件はありますが、パスワードを入力せずに自由に使うことができるというメリットがあります。
ですが、パスワード不要で利用できることと引き換えに、Wi-Fi接続時の通信が暗号化されず、通信を傍受されてしまう可能性があります。
通信を傍受されるということは、以下のようなことが起きてしまうことがあります。
ログインIDやパスワードが盗まれる可能性がある
「00000JAPAN」を使ってAmazonやTwitterなどのサービスにログインしようとした場合、ログイン情報を盗まれてしまう可能性があります。
Wi-Fiとの接続での通信が暗号化されていないと、ある程度の技術さえあれば簡単に盗聴することが可能で、すぐに盗まれてしまいます。
クレジットカード情報が盗まれる可能性がある
ログイン情報だけだったらまだ可愛いかもしれません。
ログイン情報だけではなくクレジットカード情報まで盗まれる可能性があり、全く油断できません。
ですね何の対策もせずに「00000JAPAN」に接続して、なんらかのWebサイト上でクレジットカード情報を入力するようなことをすると、ある日突然知らないクレジットカードの請求が来ていたということも考えられます。
このようなセキュリティリスクを減らすためにVPNを無料提供
せっかく災害時でも安心して利用できるWi-Fiがあると思ったのに、実はセキュリティ関係で重大な問題があったということを知ってしまっては安心して利用できないですよね。
そういった悩みを解決するために存在するのがVPNです。
VPNを使うと、「00000JAPAN」のような暗号化されていないWi-Fiを使ったとしても、全ての通信を暗号化することが可能で、定め住所も特定させずに匿名通信することが可能です。
信頼できるVPNは基本的に有料であり「ギガぞう」も月額500円の有料VPNアプリなのですが、「00000JAPAN」への接続する場合に限り、無料ユーザーにもVPN機能を提供することが決まりました。

VPNは日常利用でも便利
全ての通信を暗号化できるVPNは「00000JAPAN」に限らず平和な日常でも便利です。
どういうことかというと日常的に利用しているWi-Fiにもセキュリティ上の問題がある可能性があるということです。
スタバなどの公共Wi-Fiにも危険が潜んでいる
マクドナルドやスターバックス・タリーズなどに行くと大抵な場合は無料で使えるWi-Fiが置いてあると思います。
これらのWi-Fiは、Wi-Fiサービスへのログインを求められるほか、接続も1時間程度で自動的に切れるため、安全と思ってしまうかもしれませんが実は安全ではありません。
例えばスターバックスの無料Wi-Fiに関して、公式がこのような回答をしています。
◆セキュリティに関して
「at_STARBUCKS_Wi2」の無線LANは暗号化しておりませんので、秘匿性の高い情報を送受信する場合には、セキュリティを確保するSSLやインターネットVPNなどを用いて通信内容を保護することをおすすめします。
つまり自分の身は自分で守ってくださいということであり、安全にスターバックスのWi-Fiを使う場合はVPNが必須になります。
そのためスターバックスやマクドナルドなどの公共Wi-Fiを使う方は、安全にインターネットを利用するためにVPNを利用することがほぼ必須になっています。
無料のVPNはやめておこう
ちなみに先に言っておきますが「VPN=絶対安全」というわけではありません。
VPNサーバーはある程度の知識があれば簡単に用意できるため、やろうと思えば個人でVPNサーバーを用意して不特定多数の人に利用させることができます。
つまりこのことを悪用して情報を抜き取る目的のVPNサーバーを用意する人も出てくるということであり、基本的に無料のVPNを使わない方が安全です。
個人情報を守るためにVPNを使ったのに、実はVPNサーバー管理者に情報を盗まれていたとなっては本末転倒です。
安いものだと100円ちょっとでセキュリティ対策ができる
パソコンでもスマホでも何でも使えるVPNサービスは月額500~1000円近く(ギガぞうは500円)するものが多いですが、スマホでの利用に限定すれば100円台から見つけることが可能です。
セキュリティの高さとコストパフォーマンスを重視するのであれば、現在もセキュリティソフトをリリースし続けているAvastの「アバストセキュアラインVPN」が優れています。
こちらは年額1740円(期間限定で20%オフの年額1470円)で月額に換算すると145円です。
1月あたり100円ちょっとの出費が増えるだけで、ログイン情報やクレジットカードなどの大事な個人情報を守れるのであれば安すぎるぐらいでしょう。

いざというときに備えて「ギガぞう」をインストールしておこう
この記事を読んで初めてVPNを知った人が多いと思います。
日本では世界と比べても地震や台風などの災害被害が多く、いざという時に何の準備もしていなければ大変なことになりがちです。
今は全く意識していなくても、インターネットは生活必需品の一つになってるので、いざという時に備えて最低限ギガぞうをインストールしておきましょう。
ギガぞうはiPhone持ちAndroid向けの両方でリリースされているので、スマホさえ持っていれば用意できるでしょう。