賞味期限が3ヶ月も過ぎた冷凍の肉は食べても大丈夫?

うっかり使い忘れていた肉が冷凍庫の底に放置していたという経験がある方は結構いるのではないでしょうか。

何度もやってしまうことはなくても1~2回程度は経験があるという方は意外といらっしゃるはずです。

特に3ヶ月も放置した状態になっていた肉となると、本当に食べてもいいのかどうか不安になる方も多いでしょう。

そこで今回は3ヶ月も冷凍庫に放置していた肉は食べても大丈夫なのかどうか解説していきます。

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食べようと思えば食べられるが…

3ヶ月放置した冷凍肉ですが、その気になれば食べられます。

ですが、食中毒などのリスクを無視すればの話です。

鶏肉や豚肉・牛肉は生物であり、冷凍しても安全かつ美味しく食べられるのは一ヶ月程度までとされています。

そのため3ヶ月経った肉というのは、品質ガタ落ちで食中毒でお腹を壊すかもしれない状態ということでもあります。

品質が落ちているだけであればなんとか食べられますが、肉類に繁殖する食中毒の原因になる微生物は加熱調理しても死なないタイプがあるので、リスクが伴うのです。

食中毒にならないどころか普通に美味しく食べられることもありますが、もったいないからと思って食べてみたら数日後にお腹を下して後悔…なんてことも珍しい話ではありません。

食べない方がいいケース

冷凍して3ヶ月経った肉は食べようと思ったら食べられると言いましたが、いくつかの肉は3ヶ月も経っていたら即廃棄を選ぶ方が懸命なケースがあります。

食べない方がいいケースというのが、以下の4つ。

  • ひき肉
  • レバー・内臓系
  • 牛肉:肉の一部が緑色になっている
  • 鶏肉

ひき肉

ひき肉は肉の中でも一番痛みやすい加工状態です。

普通の肉であれば買ってからすぐに冷凍すれば1ヶ月程度持ちますが、ひき肉はすぐに冷凍しても長くて2週間程度しか持ちません。

そんなひき肉を3ヶ月も放置したとなると、食べられない危険物質と化するので、解凍しても食べずに廃棄するようにしましょう。

加熱すれば大丈夫と思うかもしれませんが、食中毒の原因になる微生物の中には100°以上の高温で熱しても死なないタイプが存在します。

「加熱すれば食中毒は怖くない」というのはちゃんと消費期限を守った上で加熱調理した肉の話なので、消費期限が3ヶ月も過ぎている肉には期待しないようにしましょう。

レバー・内臓系

レバーなどの内臓肉は食中毒の原因になる菌が繁殖しやすく、消費期限が過ぎたレバーは食べるべきではありません。

消費期限が切れたレバーを食べたことによる食中毒は、場合によって重症化するため消費期限を過ぎた内臓肉は食べないようにしましょう。

【牛肉】肉の一部が緑色になっている

牛肉で食べられるのは赤色・茶色・黒色のときです。

牛肉は酸化が進んで痛み切ってしまうと最終的に緑色に変色するため、牛肉の一部でも緑色になっていたら食べられない・廃棄するしかない最悪の状態と判断するようにしましょう。

鶏肉

鶏肉は牛肉や豚肉などと比べても水分が多い肉であり、痛みやすい傾向にあります。

いくら冷凍しているとはいえ、3ヶ月経った鶏肉を食べるのはなかなか厳しいでしょう。

ただし、買って帰ってすぐに真空パックに詰めて冷凍し、一度も冷凍庫から取り出していない場合は食べられる可能性があります。

食材が痛む主な要因は空気に触れることによる酸化なので、すぐに真空パックに入れて冷凍していたのであれば食べられるかもしれません。

ですが、100%安全に食べられるというワケではないので、解凍したときの匂いが大丈夫かどうか(酸っぱい匂いがしていないかどうか)を確かめるようにしましょう。

酸っぱい匂いがしなかったとしても食べた時に鶏肉とは思えない酸味がした場合は腐っているので、食べないようにしてください。

不安なら食べない方がいい

腐ってるかもしれない肉をわざわざ食べる必要ありません。

よっぽどお金に困っているとしても、不安なら廃棄して新しく買うべきです。

食中毒なのは何も起こさず食べられたら問題ないのですが、食中毒を起こすと腹痛や下痢、症状の重さによっては高熱や頭痛などに悩まされ、薬や病院での診療費などがかかってくるでしょう。

食中毒の治療のために使ったお金でそこそこいい肉を買えてしまうなんてことがあるので、そんなリスクを背負うぐらいならば、食べずに新しくスーパーで買ってくるのがおすすめです。

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