Bandicamで動画をキャプチャして、キャプチャした動画を再生してみると、明らかにおかしな音ズレが発生することがあります。
コンマ数秒程度なら全然気にならないことですし、動画キャプチャではよくあることですが、1秒以上の音ズレは流石に無視できません。
そこで今回は、Bandicamで録画した動画でなぜ音ズレが発生してしまうのか、どのように対処すればいいのか解説します。
Bandicamのキャプチャで音ズレが発生する原因と対処法
Bandicamのキャプチャで音ズレが発生するには様々です。
原因によって対処法が異なるので順番に見ていきましょう。
パソコンのスペックが低い
ありがちなのでパソコンのスペックが低いということです。
Bandicamは低スペックのパソコンでも動作するように作られていますが、ゲームを動かすだけでCPU使用率が100%に近くなるレベルのパソコンでは、Bandicamでもうまくキャプチャできないでしょう。
パソコンの買い換えなど何かしら検討する必要があります
ゲームの負荷が高い
パソコンのスペックが十分高かったとしても、ゲームの負荷が高すぎるとキャプチャ処理が追いつかず、音ズレの原因になります。
ゲーム内のフレームレートが60を下回っているとゲームの処理が追いついていない可能性が高いので、心当たりがある場合はゲームのグラフィック設定を下げてみたりして下さい。
ゲームの負荷が高いことが音ズレの原因なのかを調べるために、一番不可が小さい最低設定でキャプチャテストをしてみるのもおすすめです。
エンコード設定に対してスペックが不足している
高画質で動画をキャプチャするために解像度はフルHD~4K、ビットレートは15Mbpsオーバー
エンコード設定は高くすればするほど必要なパソコンスペックも高くなります。
そのため、パソコンの性能に見合わないエンコード設定でキャプチャした場合は、上手くキャプチャできない可能性が高いです。
音ズレだけでなく、映像が飛び飛び・カクカクになる問題も発生するでしょう。エンコードの負荷ですが、基本的に以下のようになっています。
- 解像度が高いほど負荷が大きくなる
- ビットレートが大きいほど負荷が大きくなる
- 画質設定を高くすると負荷が大きくなる
- フレームレートを上げると負荷は変わらないがエンコードに時間がかかる
使用しているパソコンに見合ったエンコード設定を行わないとキャプチャした動画の音ズレに繋がるので、何回かキャプチャテストを行って、音ズレしないエンコード設定を探し出すようにしましょう。
パソコンが高熱状態になっている
キャプチャの最初の方は全然問題ないけど、時間が経てば経つほど音ズレが発生する場合は、パソコンが高熱状態になっている可能性があります。
パソコンは、高熱状態になったときに熱暴走を起こさないためのセーフティ機能が搭載されています。
曽於セーフティ機能によってパソコンの処理性能が大幅に下げられるのですが、その影響でキャプチャに必要な処理が追いつかなくなってしまって音ズレが発生してしまうのです。
ノートパソコンであれば、パソコンの裏面を触ってみて下さい。火傷しそうなぐらい熱くなっている可能性があります。
この場合はパソコンを冷ましてセーフティ機能を解除しなければいけないので、しばらく放置するようにしましょう。
素早く放熱したい場合は熱伝導率が高い10円玉をノートパソコンに置く・貼るのがおすすめです。
氷などで急激に冷やすことは厳禁です。パソコン内部で結露が発生して故障に繋がります
熱暴走問題は案外気づきにくい問題ですので、覚えておくことをおすすめします。
編集ソフトで開いたときだけ音ズレが発生する場合
メディアプレイヤーなどで再生した時は、音ズレが発生することなく再生できるが、編集ソフトで開くと音ズレが発生するケースがあります。
AviutlやAdobe Premiere Proなどメジャーな動画編集ソフトでも同様の問題が発生します。
この問題が発生する場合、フォーマットのフレームレートモードがVFR(可変フレームレート)になっている可能性が高いです。
VFRはキャプチャ負荷とファイルサイズを抑えられるフレームレートモードですが、VFR非対応のソフトウェアで開いた場合、徐々に音ズレが発生します。
フレームレートモードがVFRになっていたらCFR優先に変更して動画キャプチャを行うようにしてください。
固定フレームレートモード(CFR)は最も基本的なモードなので、CFR優先にしておけば編集ソフトで開いた時だけ音ズレが発生する問題は解消されるでしょう。