新しいコンピュータウイルスが次々に登場しているのと同じように、セキュリティ企業も成長しています。
そこでこのようなことが気になりました。
「一番セキュリティソフトの開発歴が長い会社はどこなのか?」
ちょっとこのようなことが気になったので、主要なセキュリティソフト企業のセキュリティソフト開発歴を調査してみました。
長く続いていて安心できるセキュリティソフトを探している方は参考にしてみると面白いかもしれません。
目次
セキュリティソフト企業の歴史

マイナーなセキュリティソフトも含めるとキリがないので、主要なセキュリティソフト企業に絞って調査しました。
- マカフィー
- トレンドマイクロ
- シマンテック
- ソースネクスト
- カスペルスキー
- ESET
- F-Secure
- ウェブルートセキュアエニウェア
- キングソフト
- Avast
マカフィー
Windowsパソコンを購入すると必ずといっていいほどプリインストールされているセキュリティソフト「マカフィー」。
マカフィーは1987年に誕生した企業で、このときからセキュリティソフトのマカフィーが開発され始めました。
ですのでセキュリティソフト開発歴と言うと33年といったところでしょうか。
トレンドマイクロ
トレンドマイクロの最初の名前は株式会社インターナショナルメディアという名前の会社でした。
設立は1965年と非常に古い老舗企業ではありますが、この時はまだセキュリティソフトの開発をしていませんでした。
実際にセキュリティソフトの開発が始まったのは29年前の1991年4月で、この時に初めてウイルスバスターが開発されました。
このウイルスバスターが今も使い続けられているウイルスバスタークラウドなどのウイルスバスターシリーズの原点です。
実に29年も開発され続けているセキュリティソフトであり、開発歴だけを見るとかなり信頼性の高いセキュリティソフトと言えるでしょう。
シマンテック
シマンテックは今現在ノートンを販売しているセキュリティ企業です。
設立は1982年とやや古く、その2年後の1984年からコンピュータソフトウェアの開発事業に乗り出しました。
この時はまだセキュリティソフトの開発が行われておらず、ワープロソフトなどを開発していました。
セキュリティソフトの開発が本格的に始まったのは1990年の頃です。この時に当時ノートンを開発・販売していたピーターノートンコンピューティング社を買収し、そのまま開発販売を引き継ぐという形でセキュリティソフト強化に乗り出しました。
つまり、シマンテックはゼロからセキュリティソフトを開発した企業ではないのです。
それでもセキュリティソフトの開発歴は30年もあるため、優れたセキュリティソフト企業と言えるでしょう。
ソースネクスト
ソースネクストは1996年8月に立ち上げられましたが、セキュリティソフトの開発が行われたのはごく最近で2006年です。
そのためセキュリティソフト開発できていると非常に若く、14年しかありません。
そのためセキュリティ性能に関してはほかのセキュリティソフトと劣る面が目立ってしまうことがあり、とにかく高いセキュリティソフトを求めている玄人には避けられる印象にあります。
ただし、年間更新料0円の買い切りモデルのセキュリティソフトを販売しているからが非常に人気が高く、とにかく高性能を求めるわけじゃないけどセキュリティソフトを入れておきたいという方に人気があるブランドにもなっています。
カスペルスキー
ロシアに本社を持ち日本にも支社を持つカスペルスキーは1997年に設立されました。
カスペルスキーの歴史は少し特殊で、カスペルスキーという会社を設立前からセキュリティソフトの開発が行われていました。
研究開発で近い形でしたが、1994年に初めてセキュリティソフトを完成させています。
そのときから研究開発などを重ねて今のカスペルスキーが存在しています。
会社設立時期だけでいうと若い部類に入りますが、セキュリティソフトとしては非常に優秀な部類に入っているのも、こういった自発的な研究開発があったからこそなのでしょう。
ESET
ESETはスロバキアに本社を持つセキュリティ企業です。
設立されたのは1992年ですが、その5年前に創業者が個人的な開発したMS-DOS向けセキュリティソフト「NOD」が全ての始まりです。
ESETのセキュリティソフトを使ってる方なら「NOD」というワードに見覚えがあるかもしれませんね。
この「NOD」が今のESETインターネットセキュリティの原型であり、今も精力的に開発され続けています。
開発だけで言うと33年もあるので、大手セキュリティソフト企業ということもあり、安心して利用できる企業のひとつでしょう。
F-Secure
セキュリティソフト名にもなっているF-Secureは1987年に設立されました。
名前にSecureと入っているから設立当初からセキュリティソフトの開発が行われていたのだろうと思うかもしれませんが、セキュリティソフトの開発が行われたのは1991年からです。
F-Secureはもともとデータフェローズという名前の企業であり、途中でF-Secureに改名されています。
セキュリティソフト開発歴は29年でそれなりに若い企業ですが、実は今ではあたりまえのルートキット対策をはじめて行った企業でもあります。
そのためセキュリティ技術に関しては非常に高く、知る人ぞ知るセキュリティソフトとなっています。
キングソフト
Officeソフトの人気も高いキングソフトは2005年に設立された平成企業です。
Officeソフトだけでなく非常に多くのソフトウェア開発しており、セキュリティソフトの開発しています。
Microsoft Office よりも安くて使いやすいOfficeソフトの会社として人気のキングソフトですが、実は最初に販売し始めたのは「KINGSOFT Internet Security 2006」というセキュリティソフトです。
つまり、キングソフトが開発したソフトウェアの中で最も開発歴があるのがセキュリティソフトであり、セキュリティ企業としても大手の部類に入ります。
更新料ゼロ円でかなり格安のため利用している方も多いのではないでしょうか?
Avast Software
アバストアンチウイルスの開発元「Avast Software」は1991年に設立されました。
セキュリティソフトの開発が主な事業であり、当時からセキュリティソフトの開発を行っています。
そのためセキュリティソフト開発歴は29といったところでしょうか。
個人向けから法人向けまで様々なエディションのセキュリティソフトを提供しているという特徴も持っています
セキュリティソフト開発実績早見表
企業名称 | 開発歴 |
マカフィー | 33年 |
トレンドマイクロ | 31年 |
シマンテック | 30年 |
ソースネクスト | 24年 |
カスペルスキー | 26年 |
ESET | 23年 |
F-Secure | 29年 |
キングソフト | 15年 |
Avast | 29年 |
開発歴だけならマカフィーとESETが最長
主要なセキュリティソフト開発企業の中で最も開発歴が長いのはマカフィーとESETです。
どちらもかなり有名なセキュリティソフト開発企業であり、マカフィーに関しては知らない人はほとんどいないでしょう。
ですが、ソースネクストとキングソフト以外はだいたい同じ時期に開発が始まっているのも面白いところです。
信頼性の高いセキュリティソフトへの乗り換えを考えている方は1度参考にしてみてくださいね。