学生や社会人がITパスポート試験に合格するための勉強法を紹介!

情報技術の人を証明できる資格であり、IT系資格の登竜門と呼ばれるITパスポート試験に合格するための勉強法を紹介していきます。

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ITパスポート試験の概要と合格条件

ITパスポート試験は、情報技術に関する基礎知識に関する問題が合計100問出題されます。

問題の内約は、テクノロジ(技術)系が約45問、マネジメント(管理)系が20問、ストラテジ(経営戦略)系が約35問となっています。

各分野1000点満点と総合点1000点満点で評価され、合格するには各分野300点以上かつ総合点600点以上が必要になります。

各分野の出題範囲

テクノロジ系

出題範囲
  • 基礎理論
  • アルゴリズムとプログラミング
  • コンピューターシステムの基礎
  • 技術要素(ヒューマンインターフェース・マルチメディア・データベース・ネットワーク・セキュリティ)

問題数はテクノロジ系が一番多いため、テクノロジー系がかなり苦手だと総合点評価(600点以上)を目指すことが難しく、合格しにくくなります。

マネジメント系

出題範囲
  • システム開発技術
  • ソフトウェア開発管理技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

マネジメント系は出題問題数が少ないので、ITパスポート試験に合格するだけであれば、マネジメント系で1000点を目指す対策をする必要はありません。

ストラテジ系

出題範囲
  • 企業活動
  • 法務
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
  • システム戦略
  • システム企画

テクノロジ系の次に問題数が多いのがストラテジ系です。

問題数が多いということは合格に大きく関わってくるということですので、しっかり対策する必要があります。

平均600点あれば合格なので1分野が苦手でも大丈夫

ITパスポート試験は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3種類ありますが、各分野の足切り点(300点)を下回らずに総合点が600点を超えていれば合格です。

そのため、どれか1分野が極端に苦手でも、足切り点さえ超えていれば合格しやすいようになっています。

例えば、プログラミングが好きでテクノロジ系は簡単に答えられるけど、経営戦略などが含まれるストラテジ系は苦手で、頑張っても400点しか取れないということになってしまっても、ほか2つ(テクノロジ系とマネジメント系)でカバーすれば大丈夫です。

特に、テクノロジ系の出題数が多いため、テクノロジー系はなんとしてでも高得点を狙えるようにがんばりましょう。

優先順位としては、

テクノロジ系>ストラテジ系>マネジメント系

です。

マネジメント系は出題問題数が少ないので、足切り点さえ安定して超えられるようになれば、あまり気にする必要はありません。

ITパスポート試験を選択問題なので、うろ覚えでもなんとかなりやすい

ITパスポート試験は全て選択問題ですので、ある程度用語の名称や意味、ざっくりとした計算方法などを覚えておけば、消去法を使って選択肢を絞り込んで問題の正解率をあげやすくなります。

例えば4択の選択問題で、2つ明らかに違うとわかっているものがあれば選択肢が実質2択になります。

残った2択の意味が全くわからなくても、正解確率は25%から50%に跳ね上がるため、これだけでも ITパスポート試験に合格する確率が高まります。

ですので、勉強できる時間が短い場合はITパスポート試験範囲をまんべんなくうろ覚えでもいいので覚えることが大切です。

ITパスポート試験に合格する勉強法まとめ

ITパスポート試験の勉強をする方法は大きく分けて以下の4通りあります。

  1. 書籍を使って独学する
  2. オンラインスクールを利用する
  3. 専門学校に通う
  4. 実務経験を通して知識を身につける

どの方法を使っても ITパスポート試験で合格することは可能で、それぞれ異なった特徴があります。

自宅でコツコツ頑張りたい人は書籍を使おう

空いた時間にコツコツと勉強を進めたい場合は、ITパスポート試験の参考書や過去問を使って勉強するのがいいでしょう。

学校での座学が得意だった人はこの方法が一番確実かもしれません。

講義を受けながら勉強したい方はオンラインスクールを使おう

動画視聴形式のオンラインスクールでは、いつでもどこでも講義を受けることができるため、非常に使い勝手がよいです。

一つ一つの講義に時間がかかると思うかもしれませんが、オンラインスクールによっては1回分が平均15分でまとめられているオンラインスクール(資格の学校 TACなど)もありますので、書籍での勉強は苦手という方はこちらを使ってみてもいいでしょう。

ITパスポート試験のために専門学校に通うのはコスパが悪いです

ITパスポート試験は情報技術の基礎レベルの問題が出題される試験ですが、その試験のためだけに専門学校に通うのは明らかにコストパフォーマンスが悪いです。

ITパスポート試験の上位資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の合格を目指すならアリですが、ITパスポート試験だけなのであればやめておいたほうがいいでしょう。

既にIT系の職を持っているなら自然とITパスポートに合格しやすい

IT系の仕事をしている方からするとITパスポート試験で出題される問題はかなり簡単かもしれません。

ただし ITパスポート試験は、情報技術に関することがまんべんなく出題されるため、実務では園のない分野の問題も出題されます。

ですので、ある程度は過去問を使って対策しておくようにしましょう。

ITパスポート試験の難易度は情報技術系試験の中では易しめ

ITパスポート試験の難易度ですが、情報技術系の資格の中では簡単な方です。
簡単な方といっても情報技術の専門知識が必要になってくるため、これからはじめて情報技術の勉強をする方にとっては大変かもしれません。

ITパスポート試験の勉強時間の目安

未経験なら3ヶ月~半年を目標に

情報技術の基礎がまんべんなく出題される関係で、勉強する範囲は広めです。

そのため、これまで情報技術に関すること全く知らなかった人は、参考書と過去問をたくさん使って少しずつ答えられる範囲を広げていき、合格できるように頑張りましょう。

最初の目標は、テクノロジー系750点、マネジメント系400点、ストラテジ系500点です。
この辺りの点数がITパスポートに合格できるかどうかのラインですので、まずはこの点数を目指し、その後は確実に合格できるように点数を伸ばしていくようにしましょう。

プログラミングが好きな方は1ヶ月~3ヶ月

プログラミングが好きな方はテクノロジー系の問題をすぐ解きやすいため、比較的早く合格しやすいです。

プログラミングにしかあまり触れていない方や学生はストラテジ系が苦手だと思うので、ストラテジ系を重点的に対策するようにしましょう。

勉強時間があまりないのであればマネジメント系は足切り点をなんとか超えれる程度で問題ありません。
総合点はテクノロジ系でカバーできます。

エンジニアの実務経験がある方はぶっつけ本番でもいいかも

ITパスポート試験の問題は基礎問題ばかりですので、エンジニアとしての実務経験豊富な方は何も対策せずにぶっつけ本番で試験に挑んでも合格できる可能性があります。

ただし、マネジメント系で落とす可能性があるので軽く過去問を読む程度の対策ぐらいはしておきましょう。

シチュエーション別勉強法まとめ

この記事を見ている方は、学生だったり忙しい社会人だったりと、それぞれ勉強に使える時間や環境が違うはずです。

そこで、あなたのために最適な勉強法をまとめましたので、ITパスポート試験の合格に向けて参考にしてみてください。

忙しいサラリーマンなら仕事帰りに電子書籍で

電車通勤をしているサラリーマンであれば、電子書籍を使って ITパスポートの勉強することをおすすめします。
移動時間や休憩時間を使うことで。仕事終わりのプライベートな時間を削る必要もないため、非常に効率が良いです。

Amazonで売られているKindle書籍もアプリを入れることでiPhoneやAndroidで閲覧できるので、積極的に活用するといいでしょう。

ガッツリ勉強するなら対策テキストと過去問をセットで!

がっつり書籍を使って勉強したいのであれば、対策テキストと過去問がセットになった参考書を選ぶことをおすすめします。
そのような書籍であれば、 ITパスポート合格に必要な情報技術に関する知識を身に着けたあとにすぐ過去問で対策できるのでおすすめです。

講座動画を見て勉強したいならオンラインスクール

動画に見ながら耳で聞いて覚えることが得意な方は、書籍を使うよりも講座用の動画が豊富に用意されているオンラインスクールを使った方が効率が良いです。

例えば「資格の学校TAC」なら4,000円で以下のカリキュラムを受けられるので、一度使ってみるといいでしょう。

使える勉強時間が少ないならあえて過去問のみで挑むのもアリ

勉強時間が少ないのであれば、問題と解答とその解説だけを参考にして勉強する超ストイックなスタイルで挑むのも手です。

ただしこの方法は非常に難易度が高く、慣れていない方がやると全く点数が取れない方法ですので、あくまで最終手段ということを覚えておいてくださいね。

ITパスポート試験は、進学や新卒採用で役に立つ

ITパスポート試験を持っていると進学時に学費一部免除を受けられたり、新卒採用時に ITパスポートの資格を保有していることが評価されることもあります。

ただし新卒採用の場合、情報技術系の専門学校に通っていると、ITパスポート試験は合格できて当然と思われてあまり評価されないことが多いので、過信しすぎないようにしましょう。

逆に情報技術と全く縁がない大学の学部に所属している場合は評価される可能性がありますので、就職活動を有利に進めるためにもぜひ取得しておきましょう!

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