画像編集にとても便利なフォトショップ。ですが、
- Photoshop を使うとすぐにメモリがいっぱいになってしまう
- メモリ不足のエラーが表示されて思うように作業ができない
ということがあるかもしれません。
そこで今回は、 Photoshop を快適に使うにはどれくらいメモリがあればいいのか、メモリ不足になった時の対処はどうすればいいのか解説していきます。
目次
動作させるためにどれくらいのメモリが必要?
Photoshopを動作させるためにどれくらいメモリが必要なのかは公式サイトが公表しています。
最低限必要とされているメモリは2GBで、推奨メモリ容量は8GB
2GBあればいいじゃないかと思うかもしれませんが、2GBあってやっとなんとか動くレベルであり、2GBで動くPhotoshopはもはや使い物にならないでしょう。
8GBメモリを使っているのにメモリ不足になる理由
推奨環境として指定されている8GBメモリを搭載しているにもかかわらず、メモリ不足に陥ってしまうことがあります。
この8GBというのはあくまで「Photoshopを安定して動作させるために必要なメモリ」です。
この必要メモリには、ほかのソフトウェアが動作していることが考慮されていません。
そのため、別のソフトウェア(OS含む)が7GB使っていて余力が1GBしかない場合、Photoshopは残りの1GBしか使えないので高確率でメモリ不足を起こします。
そのため、8GBメモリを搭載しているからといって100%メモリ不足にならないとは限らないのです。
理想は16GB以上
Photoshop+ほかのソフトウェアを快適に使うのであれば、理想は16GB以上です。8GBだと少々心もとないでしょう。
詳しくは後ほど解説していますが、メモリは増設して増やすことが可能です
メモリ不足の解決方法
起動しているソフトウェアを減らす
パソコンのメモリは、パソコン上のあらゆるソフトウェアが利用します。ですので、起動しているソフトウェアが多ければ多いほど使用されるメモリは多くなります。
ですので、ひらきっぱなしにしているソフトウェアがあまりにも多いのであれば、使わないものを閉じるようにしましょう。
パソコンを再起動する
パソコンを再起動するのもかなり有効です。パソコンで使われているデータはメモリに少しずつ蓄積されてしまい、いつのまにか圧迫していることがあります。
そういう時はパソコンを再起動することで全てリセットすることができるので、試しに再起動をかけてみるのも良いでしょう。
そうじゃない…根本的な問題を解決するには?
- 起動しているソフトウェアを減らす
- パソコンを再起動する
確かにこの方法でメモリー不足を解決できる可能性はありますが、根本的な解決には至りません。
求めているのは、「いろんなソフトウェアを自由に開きつつストレスフリーでPhotoshopを使える環境」なはずです。
PhotoshopとIllustrator・調べごとをするためのGoogle Chromeを開いておきたいけど、メモリ不足でできないというのは困りますよね。
そういう時の解決方法は一つです。メモリの増設です。
メモリを増設しよう
根本的なメモリ不足問題を解決できる唯一の方法が、メモリの増設です。
単純な話、メモリが不足しているのであればメモリを追加してあげればいいのです。
メモリを増やせば、Photoshopを含むソフトウェアが使用できるメモリが増加してメモリに余裕ができ、よりたくさんのソフトウェアを同時に起動できるようになります。
メモリの交換はカンタン?
パソコンの中身を見るため、壊してしまわないか不安という方も多いはずです。パソコンは高いですからね。
ですが、実はメモリの交換は難しくありません。パソコンのメモリはSDカードスロットのようにカチッと差し込める場所が用意されていて、そこに差し込むだけでメモリの増設が完了します。

デスクトップパソコンの場合はこのように並んで刺さってますね。ノートパソコンの場合は斜めに向いてます。
聞くより見るほうが早いと思いますので、メモリの増設を検討している場合はこちらの動画をブックマークしておきましょう。かなり分かりやすいですよ。
パソコンを買い換えるのもアリ
今使っているパソコンが購入してから3~5年程度経過しているのであれば、クリエイターパソコンに買い替えしても良い頃合いでしょう。
一つのパソコンをパーツを換装して長持ちさせるという方法もありますが、最新パソコンであれば今使っているパソコンよりもはるかに性能の高いパソコンを同じくらいの価格で購入できます。
パソコンがどんどん性能が上がりますが、それに合わせて昔は優秀だったパソコンの価値が下がります。
その関係で昔は30万超えのハイスペックパソコンでも、数年経てば10万円台にまで値下がりしていることがよくあります。
おすすめのメモリ
メモリはただただ容量の大きいものを買えばいいというわけではありません。
メモリにはデスクトップ用とノートパソコン用があり、サイズが違うとスロットに刺さらず使うことができません。
また、DDR3・DDR4といったメモリの規格もあり、規格も合わせる必要があります。
購入するメモリがデスクトップ用・ノートパソコン用どちらかについてはすぐに分かるかと思いますが、DDR3/DDR4といった規格はわからないはずです。
自分がどの規格のメモリを使っているかどうかはSpeccyというフリーソフトを使えば簡単にチェックできるので、分からない場合はチェックしてみてください。

こんな風に簡単にチェックできますよ
メモリの規格さえ分かれば後は購入するだけです。おすすめのメモリをパソコンの種類・規格別に紹介していきます。
ノートパソコン
まずはノートパソコン向けのメモリを順番に見ていきましょう。
DDR2
DDR3
DDR4
デスクトップパソコン
デスクトップパソコンは2枚組で購入するのがおすすめです。
ほぼすべてのデスクトップパソコンはメモリスロットが4つありますが、購入して一度もカスタマイズしていない場合はスロットが2つ空いていることがほとんどです。
ですので、1枚購入よりお得な2枚組で一気に増設してしまうのもおすすめです。
DDR2
DDR3
こちら
- 4GB
- 4GB×2
- 8GB
- 8GB×2
の4種類から選択できます。
全てDDR3デスクトップ用ですので、目的に合わせてメモリ容量を選ぶといいでしょう。
DDR4
パソコン毎買い替えたい方におすすめのクリエイターパソコン
同じパソコンを長い間使っていて、いい機会だから買い換えようという方向けにおすすめのクリエイターパソコンをいくつか紹介していきます。
ASUS ROG STRIX GL10CS

ブランド | ASUSTek |
CPU | Core i5-9400F |
メモリ | 16GB |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660 4GB |
容量 | 256GB SSD + 1TB HDD |
Photoshop・Illustrator・Google Chrome、息抜きにゲームを遊びたいというレベルであれば、こちらのスペックで十分でしょう。
グラフィックボード(GPU)がかなり優秀なので、Mayaなど本格的な3DCGを触らないのであればストレスを感じることはありません。
メモリも16GB搭載されており、Photoshopなどで作業しながらGoogle Chromeでタブを50個以上開きっぱなしにすることでも無い限りメモリ不足になることはないでしょう。
クリエイターパソコンの中では価格もかなりリーズナブルで、10万円を少し超えた程度です。
ASUS ROG Strix G15 G15DH

ブランド | ASUSTek |
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 32GB |
グラフィックボード | GeForce RTX 2070 SUPER 8GB |
容量 | 512GB SSD + 2TB HDD |
PhotoshopだけでなくPremiere Proなどで動画編集もする場合はもう少しスペックがあったほうが快適に使えます。
その場合はこちらのスタンダードモデルがいいでしょう。
Ryzen CPU はIntel CPUよりもリーズナブルで、コストパフォーマンスとものすごくいいのです。
このパソコンに搭載されている「Ryzen 7 3700X」は「Intel Core i9 9900K」と同レベルの性能で、ものすごく高性能です。
価格にするとRyzenのほうが1.5万円ほど安く、高性能パソコンが欲しいけど出来る限り費用抑えたいという方に最適でしょう。
買って間もないならメモリ増設・3年以上使ってるなら買い替えがオススメ
買って1年も経ってないのにパソコンを丸ごと買い換えるのは非常にもったいないです。
その場合はメモリの増設の方のお勧めです。今使ってるパソコンを使い続けられますし何よりお金を節約できます。
3年以上使っていてだんだん性能に見劣りを感じてきた、急に壊れる前に買い替えたいという場合はここで紹介したようなクリエイターパソコンに買い換えるといいかもしれません。
Amazonはクレジットカードを使った分割払いができるので、まとまったお金を用意できない場合でも購入できます
Amazonもクレジットカード支払いなら分割払いできますが、あちらは分割回数によって数万円規模の分割手数料が発生してしまうので注意してくださいね。