

ArchiveBoxというHTMLやCSSなどのWeb ページファイルをダウンロード・キャッシュして魚拓できるソフトウェアがあります。
このArchiveBoxの自動セットアップに対応したアプリケーションイメージがConoHa VPSで公開されました。
今回はConoHa VPSを使ってArchiveBox環境を構築していきます
目次
ArchiveBoxとは?
ArchiveBoxとは、Web ページの魚拓を作成するためのソフトウェアです。
ArchiveBoxを使ってHTML・CSS・画像などのWeb ページの表示に必要なファイルをすべて自分で用意したサーバーにキャッシュすることで、もとのWebページが削除・編集されてもキャッシュしたページを閲覧することができます。
通常であればArchiveBoxをコマンドを使ってインストールしてセットアップする必要がありますが、ConoHa VPSではサーバー構築時にセットアップするアプリケーションとして「ArchiveBox」
ConoHa VPSでArchiveBoxを使ってみる
それでは早速ConoHa VPSでArchiveBoxイメージを使って構築してみましょう。
サーバーの申込み
ConoHaアカウントを作成していない場合は作成しておきましょう
ConoHaにログインしたら[サーバー追加]を選択

次に、サーバープランを選択します。

「イメージタイプ」を[アプリケーション]に切り替え、[他のアプリケーションを見る]をクリック

ArchiveBoxを選択します。


rootパスワードを設定します。ここで入力するパスワードはVPSにSSH接続する際に必要な初期パスワードです。
rootパスワードの設定まで終わったら[追加]をクリックして申し込みに進みます。
申し込みが完了するとサーバーの構築と行われます。完了するまでしばらく待ちましょう

完了したら起動中になり、VPSを操作できるようになります。
VPSに接続する
ネームタグをクリックしてVPSの詳細にアクセスします。

VPS詳細の「コンソール」を利用するとSSHクライアントを使わずにVPSに接続してコマンド操作できます

※IPアドレスを晒してますが、仮契約したものですので、今はもう私が使っているIPアドレスではありませんので安心してください。
サーバー申し込み時に設定したパスワード(ユーザー名はroot)でVPSにログインすると、「Welcome to ArchiveBox image!」と表示されます。
ArchiveBoxを使ってみる
この下にあるサーバーアドレスとユーザー名・パスワードがArchiveBoxでキャッシュしたWebページを閲覧するURLです。

上記だとサーバーアドレスが「http://160.251.14.37」ですので、「http://160.251.14.37/opt/archivebox」にアクセスするとキャッシュした魚拓ページを閲覧できます。
アクセス時はサーバーアドレスの下にあるユーザー名とパスワードを入力しましょう。

ただし、サーバーを構築してから一度もWebページをキャッシュしていない場合は404エラーが表示されます
ですので、最低一回はWebページをアーカイブする(キャッシュする)コマンドを打ちましょう。
ArchiveBoxの使い方は公式ヘルプに任せるとして、ウェブページのキャッシュは以下の流れで行なえます。
$ cd /opt/archivebox/ && sudo -u archivebox SUBMIT_ARCHIVE_DOT_ORG=False /opt/archivebox/archive "アーカイブしたいウェブページのURL"
試しに当サイトのウェブページでもキャッシュしてみてください。
$ cd /opt/archivebox/ && sudo -u archivebox SUBMIT_ARCHIVE_DOT_ORG=False /opt/archivebox/archive "https://acceliv.com/javascript-cookbook/"
コマンドに間違いがなければ、ウェブページがキャッシュされていきます。

ウェブページ内のリソースファイル数とサーバースペックによってアーカイブにかかる時間は変わってきますが、一度コマンドを打ってしまえばあとは芋づる式にほかのウェブページもキャッシュしてくれます。

1ファイル以上キャッシュされるとこのようにアーカイブされたページやファイル等が一覧表示されます
ページをクリックすると、URLはArchiveBoxのものなのに、キャッシュしたウェブページが表示されるはずです。

あとは好きなだけウェブページをキャッシュしていくといいでしょう。
プランがどれが一番最適?
プランは1GBでいいでしょう。上位プランにするとメモリや仮想CPU(vCPU)コア数が増えますが、容量は変わりません。

容量は200GB・500GB単位で増量できるので、サーバースペックは1GBにしておきましょう。
ただし512MBプランは容量が30GBしかないので、最初に選択するプランは1GB推奨です。
ConoHa VPSはほかにもWordPress(KUSANAGI)やGitLabなど様々なイメージが用意されているので、使ってみてはどうでしょうか。