ナンバーズ4を買い続けるのは損?トータルで負け続ける理由

毎月月曜から金曜に毎日実施されているナンバーズ4。

ずっと買い続けていてなかなか勝ち越せないという方も多いのではないでしょうか。

少ない枚数でストレートを当てた人を除けばほとんどの方が負け越してると思います。これにはちゃんと理由があるのです。

今回はナンバーズ4を買い続けるのは損をしてしまうのか、なぜトータルで負けてしまうのか解説します。

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ナンバーズ4で負け越す理由

ナンバーズ4を買い続けている方の多くは負け越しています。

特にボックス・セットを買い続けていて何度か当選しているのにトータルで見ると結構損している・まだまだ勝ち足りないという方がほとんどなはずです。

このからくりは宝くじの期待値にあります。ナンバーズ4を含む宝くじは一枚あたりに対する期待値が約45%となっており、ナンバーズ4であれば1枚(200円)につき平均90円が還元されるように当選金額が調整されています。

これは当せん金付証票法という法律で明確に定められており、宝くじを含む当選金の総額は売上金の50%を超えてはならないものとされているのです。

当せん金付証票法

(当せん金付証票の当せん金品の限度)
第五条  当せん金付証票の当せん金品の金額又は価格の総額は、その発売総額の五割に相当する額(加算型当せん金付証票にあつては、その額に加算金(第二条第二項の加算金をいう。以下同じ。)の額を加えた額)をこえてはならない。

当せん金付証票法

この法律を確実に遵守できる約45%をラインにナンバーズ4の当選金額が設定されており、たまたま買ったストレートが当たったというような、よっぽど運がいい人でない限り負け越す仕組みになっているのです。

ナンバーズ4を継続して購入している人ほど獲得当選金額が期待値に近づいていくのでこの傾向が強いでしょう。

ジャンボ宝くじやロトとも同じ

ナンバーズ4に限らず、サマージャンボや年末ジャンボと言ったジャンボ宝くじやロト6などのロト宝くじも同様です。

当選金額の期待値は約45%に設定されており、これ以上当選金をあげたくてもあげられないのが実情です。

昔はもっと当選金額が低かった

宝くじの規制がどんどん厳しくなって当選金が少なくなっていたと思っている方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

むしろ昔はもっとやすかったのです。

昔と今では円の価値が違うという理由もありますが、その理由を抜きにしてもかなり安かったのです。

過去の宝くじ最高賞金額は以下のようになっています。

このように、昭和から当選金額がかなり大きくなっているのはもちろんのこと、平成の間でもどんどん最高当選額が大きくなっていっているのです。

最高当選金額開催年
10万円
(1等)
昭和20年10月
政府第1回宝籤
100万円
(特等)
昭和22年12月
政府第9回宝籤
1,000万円
(1等)
昭和43年12月
第76回全国自治宝くじ
3,000万円
(1等)
昭和55年5月
ドリームジャンボ宝くじ
(第158回全国自治)
9,000万円
(1等6,000万円と前後賞各1,500万円)
昭和62年11月
年末ジャンボ宝くじ
(第245回全国自治)
1億円
(1等6,000万円と前後賞各2,000万円)
平成元年11月
年末ジャンボ宝くじ
(第270回全国自治)
1億円
(1等)
平成8年7月
阪神・淡路大震災復興協賛宝くじ
(第354回全国自治)
3億円
(1等2億円と前後賞各5,000万円)
平成11年5月
ドリームジャンボ宝くじ
(第393回全国自治)
4億円
(1等)
平成12年11月
ロト6 (第6回)
5億円
(1等3億円と前後賞各1億円)
平成24年2月
東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ
(第617回全国自治)
5億円
(1等4億円と前後賞各5,000万円)
平成24年7月
サマージャンボ宝くじ
(市町村振興 第624回全国自治)
6億円
(1等4億円と前後賞各1億円)
平成24年11月
年末ジャンボ宝くじ
(第633回全国自治)
8億円
(1等)
平成25年5月
ロト7 (第7回)
7億円
(1等5億円と前後賞各1億円)
平成25年11月
年末ジャンボ宝くじ
(第651回全国自治)
10億円
(1等7億円と前後賞各1億5,000万円)
平成27年11月
年末ジャンボ宝くじ
(第688回全国自治)

宝くじは慈善事業ではない

大前提として宝くじは慈善事業ではありません。

宝くじは公共事業であり、宝くじで得た収益は公共事業に使われます。

宝くじはもっと楽しめるようにとお金をばらまいているわけではなく、公共事業に充てる資金を安定的に確保しつつ高額当選した人の人生を大きく変えてくれるのが宝くじなので覚えておきましょう。

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