特売などでたくさん買った牛肉を使い切れずに残ったまま冷凍庫に眠らせていて、気づいたら2ヶ月経っていたという方もいるのではないでしょうか。
冷凍していても全く品質が落ちないワケではなく、ゆっくりと品質が落ちて傷んでいくため、あまりにも長い間冷凍庫に放置したままだと腐って食べられなくなってしまいます。
そこで今回は冷凍庫に2ヶ月近く放置している牛肉を食べても大丈夫なのかどうか解説していきます。
保存状態によっては食べない方がいいことも
冷凍して2ヶ月経った牛肉ですが、正しく冷凍保存していた場合など良い保存状態で長持ちさせられる方法をとっていた場合は2ヶ月過ぎても食べられることがあります。

ですが、100%安全とは言えません。牛肉は冷凍していても一か月以内に食べるべきとされているので、消費期限ギリギリの牛肉を冷凍した場合などは2ヶ月も持たないことがあるでしょう。
そのため、2ヶ月経っても食べられる牛肉と食べられない牛肉があるというわけです。
食べても大丈夫な牛肉かどうかは色で判断できる
二ヶ月経っても大丈夫な牛肉かどうかについてですが、実は簡単に判別できます。
牛肉の品質が落ちる、すなわち傷んだり腐ったりするのは酸化が主な原因です。
牛肉は酸化の進行具合によって色が変わるようになっていて、牛肉の色を見れば食べても大丈夫な牛肉かどうかすぐにわかるのです。
赤色

赤色はまだまだ鮮度がいい牛肉で安心して食べられる牛肉です。スーパーや精肉店に並んでいる牛肉もみんなきれいな赤色のものばかりなはずです。
2ヶ月経っても赤色のままであれば何も気にせず普通に調理して食べていいでしょう。
茶色・黒色

時間が経って酸化が進むと、赤色だった牛肉は茶色や黒色に変化していきます。
黒色に変化していたらそろそろ危ないのではないかと思うかもしれませんが、実はまだこの段階では全然問題ありません。
茶色や黒色に変化するのは、牛肉にもともと含まれているミオグロビンがメトミオグロビンという物質に変化することが原因で、まだ腐っているわけではありません。
まだ鮮度の高い赤色の牛肉と同じようにしっかり火を通せば普通に食べられます。
ただし、品質は落ち始めている段階であり新鮮な状態と比べると味が落ちていることが多いです。何ヶ月も冷凍保存せずすぐに食べるのであれば、できるだけ茶色や黒色に変化する前に食べるべきでしょう。
緑色

緑色に変化したら危険信号です。食べられません。
緑色になった牛肉はグリーンミートという、肉そのものが食べられない腐った状態です。
この段階に来たら食べるのは危険しかないので絶対に食べないでください。
色に限らず普通の牛肉では見たことのないヌメリや異臭を放っていた場合もアウトなので、そうなってしまった場合は捨てるようにしましょう。
下味をつけると長持ちしやすい
冷凍する前に下味をつけておき、下味をつけた状態で冷凍すると日持ちしやすくなります。
下味をつけることによって、下味をつけるのに使う調味料などで牛肉がコーティングされるので、牛肉が空気に触れにくくなるのです。
ですので牛肉の使い道が冷凍する前から決めているのであれば下味をつけてから冷凍して保存しておくといいでしょう。
下味をつけた上で冷凍しておけば2か月たっても大丈夫である可能性が高まります。
解凍するときは冷蔵庫か流水を使うこと
牛肉を解凍するときは絶対に常温で解凍しないようにしてください。
今日食べる予定だからキッチンに放置して解凍するのを待つ人もいると思いますが、牛肉を含む肉類は常温で放置するとあっという間に傷んでしまいます。
当日食べる分であっても常温放置したことによって品質の低下、茶色・黒色だった牛肉に緑色の部分が見え始める可能性があります。
理想は冷蔵庫に入れて自然解凍、急いで解凍しないといけない場合は流水で解凍するようにしましょう。
このどちらかの方法であれば解凍する際に牛肉が傷んでしまうことはほとんどありません。