iPadクリスタが月額料金でしか使えないのはなぜ?買い切りが来る未来はある?

iPad+スタイラスペンという組み合わせでイラストを描いているという方も多いでしょう。

iPadはiPad単体でもかなり便利な上に、液タブとしても優秀です。

液タブとしても優秀でありながら液タブよりも安く買いやすく、パソコンは持っていないけど iPad でクリスタを使って絵を書いているという方も大勢います。

そこで気になるのが、iPad用クリスタに買い切り版がない問題です。ゲームソフトと同じように買い切り版があってもいいと思うかもしれませんが、なぜ買い切りで購入できないのでしょうか。

iPad版クリスタは月額版・年額版しか提供されていない

Windows/Macでは一度購入したら何年も使い続けることができる買い切り版が提供されていますが、iPadを含むほかのデバイス向けには月額版・年額版しか提供されていません。

クリスタはこれからもずっと機能改善などの開発に取り組む必要があるため、そのためには安定した売上を確保して開発費用を用意する必要があります。

買い切り版であれば、短時間に大量の売り上げを確保できますが、一度購入した方からもう一度売上を発生させる(購入してもらう)ことは難しいです。

そのため、売上に大きなムラができて大きな黒字を達成できるときもあれば大きな赤字になることもあるでしょう。

多くの企業はそういった売上の悪いムラを無くすために、メジャーアップデートという名目で古いバージョンを切り捨てて最新バージョンの新規購入を狙うケースが多いです。

そういった売上のムラが大きいと安定して開発することが難しいので、iPad版クリスタは一貫して月額・年額プランによる提供となっています。

Windows/Macはサブスク(月額での提供)がメジャーになる前から買い切り版として販売されていたため、その名残が今も続いているものと思われます

iPad版クリスタが月額であるメリット

iPad版クリスタ月額版だと使い続ける限り料金を支払い続けなければいけないというデメリットを重く見てしまう方も多いかもしれませんが、そのデメリットは実はかなり些細なものだったりします。

むしろメリットの方が多く、月額版だからこその特徴がいくつかあります。大きな特徴が以下の3つ

  • 高額な初期費用が発生しない
  • 安定した機能改善に期待できる
  • 別に高いわけではない

高額な初期費用が発生しない

Windows/Mac版であれば買い切り版が用意されていますが、買い切り版は高額な初期費用が発生します。

初期費用さえ支払ってしまえばこれからずっと無料で使い続けることができますが、買い切り版を購入して得をするのは何年も使い続けることが大前提となっている方のみです。

バージョン価格備考
PRO5,000円約21ヶ月分
EX23,000円約35ヶ月分の料金

実際に計算してみると、数十ヶ月分一括払いして購入しているのが買い切り版であるため、仕事で使い続ける・趣味で何年も描き続けるような人しかメリットが少ないのです。

それに対してiPadで利用できる月額版は、

  • PRO:1ヶ月あたり233円(年額プランの場合)
  • EX:1ヶ月あたり650円(年額プランの場合)

と、かなり割安で利用できます。

安定した機能改善に期待できる

CLIP STUDIO PAINTは不定期に便利な機能が追加されたり今まで使いにくかった機能がより使いやすくなったりするなどアップデートされ続けていますが、このアップデートには当然ながら開発費用が発生します。

この開発費用をどこから捻出するのかについてですが、月額版クリスタを利用する方がい続ける限り、安定して機能改善・開発に充てられる費用(売上)を確保できます。

つまり、クリスタがこれからもずっと改善され続ける・アップデートされ続けるという意味でもあり、安心して使い続けることができるのです。

買い切り版しか提供していないソフトウェアは、売り上げが悪くなった(開発費用・利益を確保できなくなってきた)となると、メジャーアップデートという名目で旧バージョンのサポートを終了して更新しなくなったりすることがよくあります。

今でこそ月額料金・年額料金で利用できるPhotoshopなどのAdobe製品も、買い切り版を提供していた時期は数年ごとに旧バージョンの更新を終了していました

月額版であるiPadにはそういったアップデートされなくなるといったリスクがないので、急にほかのペイントソフトに乗り換えないといけなくなったということがありません。

別に高いわけではない

冷静に考えてみると、プロのイラストレーターが実用できるレベルのソフトウェアを月額480円(もしくは年額2,800円)で使えるのは破格の値段です。

基本的に業務に実用できるレベルのソフトウェアというものは高く、安くても月額1,000円台はすることがほとんどで、高いものは月額3,000円以上(年間3万円以上)かかることも珍しくありません。

業務で使うソフトウェアの例(個人利用の場合)
  • Microsoft 365(Word/Excel/PowerPoint…):1,284円
  • Adobe Premiere Pro(動画編集ソフト):1,840円/月
  • Adobe After Effects(VFXソフト):1,840円/月
  • 会計Freee(クラウド会計ソフト):980円/月~
  • CLIP STUDIO PAINT PRO:233円/月(年額プランの場合)
  • CLIP STUDIO PAINT EX:650円/月(年額プランの場合)

このように、一般的な他のソフトウェアと比較するとCLIP STUDIO PAINTはかなり安い部類に入ります。

年額だと一ヶ月あたり約233円(1日あたり7.6円)ですので、ペットボトル飲料2本と同価値です。CLIP STUDIO PAINTを使いたいという場合は、特に深く考えず月額版を買っても全然問題ないでしょう。

今使っているiPadも月額換算するとクリスタより高い

今使っているiPadをいくらで購入したかは知りませんが、仮に4万円で購入したとしましょう。

バッテリーのこともあってiPadの寿命は3~5年と言われていますが、仮に5年持ったとしたら、そのiPadは月額666円で利用しているのと同じことになります。

5年ごとにiPadの買い替え費用が発生することになるので、4万円という数字を60ヶ月(5年)で割ると1ヶ月あたりの費用を計算できるのですが、この金額はクリスタよりも普通に高いです。

このことを考慮しても月額版クリスタはかなり安いのです。

年額版は月額版より約50%おトク

iPad向けには買い切り版が用意されていませんので、月額版・年額版のどちらかを購入することになります。

どうせ購入するのであれば必ず年額版を利用するようにしましょう。年額版のほうが1年間のうちにかかる費用が非常に安くなっています。

プラン料金1年間にかかる費用
月額480円/月5,760円
年額2,800円/年2,800円
CLIP STUDIO PAINT PROの場合

年額プランは割引が適用されるため、月額プラン約5.9ヶ月分の料金で12ヶ月(1年間)利用できます。

1~2ヶ月しか使わないなら月額版一択ですが、それなりに長い期間クリスタを使い続けるという場合は年額プランを選ぶといいでしょう。

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