クリスタの月額版と買い切り版の違いとは?機能や料金に差はある?

クリスタことCLIP STUDIO PAINTには月額プランと年額プラン、そして買い切り版が用意されています。

それぞれ支払形態・価格が異なるわけですが、この3つのタイプについて具体的に何が異なるか知っていますか?

今回はクリスタの月額プラン・年額プランと買い切り版の違いについて紹介していきます。

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クリスタ月額プランと買い切り版で機能に差はない

先に言っておきますと、月額プランと買い切り版の間において機能の差は一切ありません。

機能に差が出るのは、DEBUT・PRO・EXといったエディションの違いからであり、支払形態による機能差は一切ありません。

機能差に関しては、DEBUTが一番制限された体験版的な立ち位置で、PROがイラスト制作向けのエディション、EXがマンガ制作に役立つ機能などが追加された上位プランです。

PRO版に追加される主な機能

PRO版にはDEBUT版の全機能に加えて、以下のような機能が追加されます。

  • 定規
  • ベクター描画
  • オートアクション※特定の操作を自動化する機能(例:下書き作成→レイヤー作成・パレット準備までを自動化)
  • コマ枠・フキダシ作成
  • CMYK入出力
  • ツールのカスタマイズ

などなど。

CMYK入出力に対応しているので、印刷すると色が変わるといった問題も起きません

マンガ制作はEX版が必要と思うかもしれませんが、コマ枠・フキダシ作成機能がPRO版から搭載されているので、PRO版でも漫画を作ることは可能です。

EX版に追加される主な機能

EX版はPRO版をさらに強化した最上位エディションです。

そのため、プロのイラストレーターが満足するレベルの機能が追加されています。

  • 複数ページの作品管理
  • 複数人での共同作業
  • LT変換
  • アニメ制作機能(プロ向け)
  • 外部プラグインの読み込みによる機能拡張
  • PDF・EPUB・Kindle形式の書き出し
  • 一括書き出し・複数枚同時印刷

などなど。

当然ですが、PRO版までに搭載されている全ての機能を使用することが可能です。

引用:CLIP STUDIO PAINT EX 公式サイト

複数ページ一括管理機能や3Dプレビュー機能なども用意されているので、印刷する前から完成形を確認して無駄な印刷を減らすことが可能です。

PDF出力やEPUB出力などデジタル書籍としてリリースできる形式に出力できるので、一度EX番の味を覚えたらPRO版を使ったマンガ制作はやりたくない気持ちになるレベルです。

ここで紹介した機能はごく一部ですが、クリスタの機能について詳しく知りたい方は公式サイトを見るのが手っ取り早いです

マンガを使った説明もあってわかりやすくなっています。

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CLIP STUDIO DEBUTに関する注意点

一番機能が少なくコンパクトなDEBUTですが、いくつか購入時に抑えておきたいポイントがあります。

購入前に絶対に抑えておきたいポイントは2つ。

  • わざわざpixivプレミアム会員になるメリットはない
  • 単品購入はできない

わざわざpixivプレミアム会員になるメリットはない

CLIP STUDIO PAINT DEBUTはpixivプレミアム会員なら誰でも無料で利用できます。

ですが、CLIP STUDIO PAINT DEBUTを手に入れるためだけに pixiv プレミアム会員になるメリットはありません。

pixivプレミアム会員は月額550円の有料サービスなのですが、わざわざpixivプレミアム会員になるより月額プランCLIP STUDIO PAINT PRO(月額480円)を買ったほうが安いのです。

月額版PROのほうが安い上に、PROのほうが機能が豊富なので、DEBUTを使うためにPixivプレミアム会員になるのはデメリットしかありません

年額プランだと1ヶ月あたり233円であり、DEBUT版よりも機能が豊富に用意されているので、DEBUT版が欲しいからpixivプレミアム会員になろうとしている方は注意しましょう。

元々pixivプレミアムの機能を使うつもりだったならOK

ここで注意しているのは、CLIP STUDIO PAINT DEBUTを入手することを目的にpixivプレミアムに入ろうとする行為です。

元々pixivプレミアムの機能を使ってpixivを使う予定があるなら、何も問題ありません。おまけとして貰えるDUBT版をありがたくもらってあげましょう。

単品購入はできない

CLIP STUDIO PAINT DEBUTはクリスタ製品の中でも特殊な立ち位置にあるエディションであり、単品購入できません。

DEBUT版の入手手段は、以下のように特典のような形で付属するようになっています。

DEBUT版入手手段
  • pixivプレミアム会員になる
  • DEBUT版付きのタブレット・PCを購入する
  • 学生向けのイベントで入手
  • コンテスト参加で入手(基本的に学生が対象)

現状これら以外の入手手段はありません。一般向けに販売されているのはPROEXなので覚えておきましょう。

CLIP STUDIO PAINT PRO購入時の注意点

PRO版はDEBUT版と違って公式サイトなどで普通に販売されているエディションですが、PRO版でも購入時にいくつか注意しておきたい・知っておきたいポイントがあります。

抑えておきたいポイントは以下の3つ

  • Amazonなどでパッケージ版を買わない
  • 月額プランを選ぶくらいなら年額プランを選ぶほうがお得
  • 漫画を書きたい方はEXエディションにすること

Amazonなどでパッケージ版を買わない

CLIP STUDIO PAINT PROはパッケージ版とダウンロード版の2種類があります。

公式サイトではダウンロード版、Amazonなどの公式サイト以外のネットショップやヨドバシカメラなどの実店舗ではパッケージ版が販売されています。

ダウンロード版とパッケージ版に機能の差はないのですが、価格が2.000~3,000円ほどパッケージ版のほうが高くなっているため、おすすめできません。

販売店舗価格
公式サイト5,000円
Amazon7,282円
Yahoo!ショッピング7,801円
ヨドバシカメラ8,010円
2021/7/2 9:25時点

結構無視できない金額でありながらソフトの機能に差はないので、買うなら公式サイトでダウンロード版を購入するようにしましょう。

月額プランを選ぶくらいなら年額プランを選ぶほうがお得

CLIP STUDIO PAINT PROは月額プランを480円/月で利用できますが、月額プランを選ぶくらいなら年額プランを選んだほうがお得です。

CLIP STUDIO PAINT PROの料金プラン
プラン料金1年間にかかる費用
月額480円/月5,760円
年額2,800円/年2,800円

月額プランだけを見るとどちらも対して変わらないように感じるかもしれませんが、1年間にかかる料金を比較すると年額プランのほうが51%も安いのです。

実に月額プラン5.8ヶ月分の料金で12ヶ月使える計算なので、月額・年額どちらにしようか迷っている方は、損をしないためにも年額プランを選ぶようにしましょう。

漫画を書きたい方はEXにすること

一応PRO版にもコマ割りや吹き出し作成機能などがあるので、書こうと思えばPRO版でも漫画を書く事が可能です。

ですが、マンガ制作においては最小限クラスの機能しか用意されておらず、実際に漫画制作に取り掛かると結構大変です。

特に、

  • 複数ページの作品管理
  • 複数人での共同作業
  • LT変換
  • 完成形の3Dプレビュー
  • 共同編集
  • 一括書き出し
  • 複数印刷
  • EPUB・PDF・Kindle出力

これらの機能をPRO版では使えないので、実際に漫画を仕上げるのは絵を描くこと以外に時間を割くことになるでしょう。

そのため、漫画を描きたいならPRO版ではなくEX版を購入するようにしてください。

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CLIP STUDIO PAINT EX購入時の注意点・知っておきたいこと

最上位エディションであるCLIP STUDIO PAINT EX。EX版も購入する前に少し考えて欲しいポイントがあります。

知っておきたいポイントというのは以下の4つ。

  • Amazonなどでパッケージ版を買わない
  • 月額プランを選ぶくらいなら年額プランを選ぶほうがお得
  • Live2Dモデルの制作はPRO版でも十分可能
  • 【買い切り版のみ】PRO版からのアップグレードは優待割引を受けられる

Amazonなどでパッケージ版を買わない

これはPRO版でも取り上げた注意点ですが、これは EX 版でも同様です。

EX版も公式サイトで販売されているダウンロード版と、その他のネットショップなどで販売されているパッケージ版では価格に大きな差があります。

販売店舗価格
公式サイト23,000円
Amazon29,545円
Yahoo!ショッピング31,514円
ヨドバシカメラ32,500円
2021/7/2 9:25時点

PRO版だと2,000~3,000円程度の差でしたが、EX版はさらに価格差が大きく、7,000円~10,000円近い価格差がダウンロード版とパッケージ版に現れています。

パッケージ版の箱をどこかに飾っておきたいという人を除けばパッケージ版を購入するメリットはないので、公式サイトでダウンロード版を購入するようにしましょう。

月額プランを選ぶくらいなら年額プランを選ぶほうがお得

CLIP STUDIO PAINT EXは月額プランを980円/月で利用できますが、月額プランを選ぶくらいなら年額プランを選んだほうがお得です

CLIP STUDIO PAINT EXの料金プラン
プラン料金1年間にかかる費用
月額980円/月11,760円
年額7,800円/年7,800円

年額プランは月額プラン1年分と比べて33%オフであり、月額プラン約7.9ヶ月分の料金で12ヶ月利用できます。

月額・年額どちらかで迷っている場合は年額を選ぶようにしましょう。

Live2Dモデルの制作はPROでも可能

Live2Dモデルの制作を考えている方もいるかもしれませんが、Live2Dモデルの制作であればPROで十分可能です。

Live2Dモデルは細かくパーツ分けしてPSD形式に出力、Live2D Cubism Editorに読み込ませて使うわけですが、パーツ分け・レイヤー分けというのはイラスト制作には欠かせない機能ということもあり、PRO版に必要な機能が全て搭載されています。

PRO版では一括出力ができないといっても、Live2Dモデルのイラストの出力はどれだけレイヤーを分けていても1つのPSDファイルになるので、特に困ることはありません。

Live2Dモデルのイラストを描きたいからCLIP STUDIO PAINT EXを買おうとしている方は、まずPRO版からスタートすることをオススメします。

後述するアップグレードの優待割引のこともあるので、いきなりEXを選ぶのではなくPROを選んだほうがいいでしょう。

【買い切り版のみ】PRO版からのアップグレードは優待割引を受けられる

買い切り版CLIP STUDIO PAINT PROをすでに購入していた場合、PRO版とEX版の差額だけでEX版を購入できる優待割引を受けられます。

優待割引の例
  1. PRO版を公式サイトで5,000円で購入
  2. EX版をアップグレードする形て購入→5,000円引き

このような計算になるので、無駄に料金がかかることがないのです。

ただし、これは買い切り版での話なので、月額プラン・年額プランしか提供されていないiPad/iPhone/Android/Chromebook向けのCLIP STUDIO PAINTではアップグレードによる優待割引を受けられません。

優待割引は受けられませんが、PROを解約した直後にEXを契約すればいいだけなので、損しているわけではありません

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最初はPRO版→機能不足感があるならEXにアップグレードがベスト!

EX版はCLIP STUDIO PAINTのあらゆる機能を使うことができますが、ダウンロード版でも23,000円と結構高いです。

最初からマンガ制作などEX版じゃないと効率よく取り組むことができないイラスト制作をする方以外はPRO版から始めるといいでしょう。

PRO版からEX版へのアップグレードも、5,000円前払いした状態で差額を支払うようなものなので、あとからアップグレードでも1円も損しません。

ですので、PRO版EX版どちらを買おうか迷っている方は、とりあえずPRO版を買うといいでしょう。

当然ですが、パッケージ版ではなく公式サイトでダウンロード版を買うようにしてください。

パッケージ版は損するだけなので、自分から損したい方以外はダウンロード版を買うようにしましょう。

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