街を歩いているとコンビニが隣同士、向い合わせで建てられていることがあります。
セブンイレブンとファアミリーマートであればライバル同士なので、お客さんを奪い合うために狙って隣同士にしているかもしれないと言う予測を立てられるかもしれません。
ですが、コンビニの隣・向かい同士に同じコンビニといった、何を目的にやっているのか全くわからない場所を見かけることがあります。
もちろんこれは意味もなくやっているわけではなく、しっかりとした理由を持って行っています。
今回は、なぜコンビニの隣・向かいにコンビニが建てられるのか解説していきます。
コンビニの隣にコンビニができる理由
コンビニの隣にコンビニができる主な理由はは以下の4つです。
- ドミナント戦略
- 簡単に教えてできない大きな道路沿い
- オーナーの個人的な判断
- コンビニ本部の策略
ドミナント戦略
ドミナント戦略とは特定のエリアに経営資源を集中し市場の独占を狙う戦略です。
ドミナント戦略とは? – BizHint
簡単に言うと、小さな縄張りを作ってその縄張り内での売上を独占できる状態にするということです。
縄張りにほかのコンビニが侵入して成功することがないように、ライバル店の隣にコンビニをわざわざ建てるのです。
お客さん目線だと、コンビニにとても行きやすいのでありがたいのですが、裏では壮絶な縄張り争いが行われているのです。
例えばローソンがドミナント戦略に則って特定の地域にたくさんのコンビニを出店して成功した場合、その地域では「コンビニ=ローソン」という構図を作ることができます。
そのため、明確にライバル争いをして他社の撤退を狙うのはとても意味がある戦略的な行為なのです。
簡単に右折できない大きな道路沿い
この場所はかなりわかりやすいですね。この道路には中央分離帯があってコンビニに行くために対向車線から右折できません。
中央分離帯がなくても、4車線道路など右折しづらい場所では向かい合うようにコンビニが建てられることも多いです。
こういった場所では同じコンビニであっても向かい同士て建てられることがよくあります。
中央分離帯などで右折できない場所だともっと行きやすいコンビニまで移動することが多いので、対向車線にいるお客さんはライバルになりにくい(足を運んでくれない)のです。
そのため、大きな道路沿いにコンビニが向かい同士で建てられるということは珍しいことではありません。
6車線道路など、中央分離帯がなくても通行料が多すぎてまともに右折できない場所でも向かい同士でコンビニが建てられることはよくあります。
オーナーの個人的な判断
コンビニはフランチャイズ契約が可能であるため、フランチャイズ契約を通してコンビニを経営したい方がたまたま向かい・隣にコンビニがあった場合、そのまま新しいコンビニを建ててしまうことがあります。
すぐ近くにライバルが居る状況下でのオープンになるので、戦略的な計画がなければ失敗してすぐにコンビニを畳んでしまう可能性こそありますが、フランチャイズ契約を行ったオーナーの個人的な判断でコンビニがすぐ近くに建てられることがあるのです。
コンビニ本部の策略
コンビニは個人がフランチャイズ契約をして経営する店舗とコンビニ本部が経営する直営店の2種類があります。
フランチャイズ契約を行えば有名なコンビニブランドを使って店を出すことができるので、店を構える場所さえ間違えなければコンビニオーナーとして成功できるでしょう。
ですが、その実績を見た本部が直営店を近くに出して、オーナー経営のコンビニからシェアを奪い、本部の利益を最大化する策略によって隣同士にコンビニが建てられることがあります。
そのため、先にコンビニを展開していたオーナーの利益を圧迫させて撤退させようと狙うこともあるのです、
といっても、Googleマップを開いて各コンビニの分布を見るあたり、そのような傾向が見られるコンビニはほとんど見られません。
ですが、全く同じコンビニが隣同士に建てられていた場合は、そういった裏事情があるかもしれません。
駅周辺など人が集まる・いる場所の方たちは、今いる場所から最も近いコンビニを利用する傾向が強いので、そういった場所では同じコンビニ間で徒歩数分の距離にも出店していることが珍しくありません。
客側だとシンプルに便利
お店側だといろいろビジネス上の戦略などがありますが、コンビニを利用するお客さん側だったら関係のない話です。
シンプルに便利で、片方のコンビニには売ってなかったけどもう一つのコンビニには売ってたという場面に遭遇することもあります。
コンビニのすぐとなりにコンビニがある場合はラッキーと思って好きなコンビニを利用するといいでしょう。