コンビニを利用していると、同じ商品なのにスーパーの方が安い・コンビニだと高い商品を見かけることが多いのではないでしょうか。
コンビニだと140円のお菓子がスーパーだと98円で買えてしまうなんてこともありますよね。
そこで今回は、コンビニの商品がスーパーと比べてなぜ高いのか解説していきます。
コンビニの商品が高い理由
コンビニの商品がスーパーと比べて高い理由は主に以下の三つです。
- 営業時間が長い
- 物流コスト
- 捨てる前提の費用が価格に反映されている
営業時間が長い
みんなも知っての通り、コンビニでは基本的に24時間営業です。特別な事情で24時間営業していないコンビニもありますが、それは例外でしょう。
営業時間が長いということは、人件費はもちろんのこと、常に店舗に明かりを灯さないといけないので光熱費も大きくなってくるでしょう。
24時間営業しているとスーパーよりも売り上げが多くなると思うかもしれませんが、スーパーは短い営業時間内に大量のお客さんを迎え入れて短時間で売上を出していくので、時間あたりの売上もスーパーの方が多くなりやすいです。
そんな売上事情の中、1日10時間しか営業しないスーパーと1日24時間営業し続けるコンビニを比較すれば、どれだけコストと利益に差があるか一目瞭然です。
物流コスト
コンビニはスーパーと比べて店舗数が非常に多く、多くのコンビニに配送トラックを走らせなければいけません。
スーパーであれば1エリア1店舗で済むような地域でも、コンビニだと1エリア10店舗以上も配送しなければいけないことがよくあります。
配送先が多いということはその分配送にかかる物流コストも高くなり、その物流コストを回収する為の商品価格を上げざるを得ない状態になるのです。
捨てる前提の費用が価格に反映されている
コンビニは、ほかの業界とは比べ物にならないくらい食品ロスを発生させています。
これは商品が売り切れになることを防ぐ前提で仕入れを行っているため、必ず何かしらの売れ残りが発生して廃棄する商品が生まれてしまうのです。
「捨てる前提」で仕入れが行われているわけですが、当然ながら廃棄された商品を売り上げにならず、仕入れただけで無駄になった損失になります。
そのため、コンビニでは「商品を廃棄する際に発生する損失を補填する費用」が商品価格に織り込まれているのです。
もちろんスーパーでも生鮮食品などの廃棄はいくらか発生しますが、コンビニと比べると廃棄される商品は少ないです。
コンビニと違ってスーパーは閉店直前に値引きを行って売れ残りを減らす事が多いので、結果的に食品ロスが少なく済んでいます
スーパーよりも無駄が多くなりがちなコンビニは、同じ商品でもコンビニの方が高くなるということがあるのです。
スーパーの近くにあるコンビニはナゼ潰れない?
基本的にスーパーとコンビニで比較するとスーパーで買い物をした方が安く済みます。
スーパーの方が安く済むということはコンビニのお客がスーパーに流れてしまい、コンビニの売り上げが落ちて潰れてしまう可能性が高くなると思うでしょう。
それなのになぜかいつまでたっても潰れないコンビニがあります。
その理由は1つ。コンビニを利用する客とスーパーを利用すると客とでは求めるものが違うからです。
スーパーは料理に使う食材など、そのままでは食べることができない食べ物が多いです。すぐに食べられる冷凍食品でも、レンチンなどの手間があるので本当の意味ですぐに食べられるとは言えません。
それに対してコンビニでは、既に調理されていてすぐに食べられる食べ物が多いです。
コンビニは、お弁当や肉まんアメリカンドッグなどの、ホットスナックなど、本当の意味で今すぐに食べられる商品がスーパーと比べて多く、スーパーと需要が違うのです。
インスタントラーメンにしても給湯器が置いているので、その場で熱湯を注いでイートインで食べることもできるでしょう。
スーパーも惣菜コーナーやお弁当・おにぎりが売っていることもありますが、コンビニと比べると種類は少なく、「すぐに食べられる食べ物」を買う目的でスーパーを選ぶ人は多いとはいえません。
惣菜類はスーパーで直接製造しているなど、製造コストが高いのでコンビニと価格に差がない、スーパーのほうが高いこともあります
そもそもの需要が異なるので、スーパーよりも商品価格が高いはずのコンビニが、スーパーの近くにあっても潰れずに営業を続けているのです。
節約志向ならスーパー・時短ならコンビニ
基本的に多くの商品はスーパーの方が安く購入できるので、節約優先ならスーパーの方がいいでしょう。ただし、インスタントラーメンを除けば調理の手間が発生することが多いです。
少しでも使える時間を増やしたいと言うのであれば、購入してすぐに食べられる商品がたくさん置いてあるコンビニだっていいでしょう。
コンビニはすぐに食べられる美味しい商品が多いので、時間節約という意味ではコンビニの方が優れています。いつでも買いに行けるメリットも大きいです。
スーパーとコンビニどちらも距離が変わらない場合でも、目的に合わせて使い分けるのが賢いスーパーとコンビニの使い方といえるでしょう。