YouTuberなど日本では馴染み深いキャプチャーソフトの一つであるBandicam。
Bandicamは低スペックのパソコンでもスムーズに録画できるキャプチャーソフトなのですが、重くて全然うまくキャプチャーできないという方もいるでしょう。
Bandicamが低スペックのパソコンに強いというのは本当ですが、それは適切な設定でキャプチャーした場合です。キャプチャ設定についてよくわからないまま弄っているとパソコンに大きな負荷をかける設定になってしまっていてBandicamのメリットである低スペック PC でも動作するというのを台無しにしてしまいます。
そこで、この記事ではBandicamで録画すると重くなってしまう原因や低負荷PCでも快適にキャプチャする方法を紹介します。
Bandicamが重くなってしまう原因
Bandicamが重くなってしまう原因はたくさんあります。何が原因で重くなってしまうのか順番に見ていきましょう。
キャプチャにGPUを使っていない
特にありがちなのが、Bandicamでキャプチャーする際に GPU を作っていないということです。
Bandicamのデフォルトのキャプチャフォーマットは以下のようになっているはずです。
ここで注目すべきなのがH264 – CPUです。
H264コーデックを使うことは普通なのですが、問題はキャプチャーに使用するのが搭載しているグラフィックボードではなくCPUを使ってキャプチャー処理を行う設定になっているところです。
グラフィックボードを搭載しているパソコンのデフォルト設定ではグラフィックボードを使用しない設定になっており、ハイスペックなグラフィックボード搭載していてもBandicamが使ってくれないのです。
グラフィックボード搭載 PC で、Bandicamのキャプチャー設定をデフォルトから変更していない場合は、この設定を変更するだけで改善されるはずです。
PCスペックに見合わない高画質設定になっている
一番多いのが今使っている PC のスペックでは処理できないレベルの負荷がかかる高画質設定になってしまっていることです。
Bandicam以外のソフトウェアが負荷をかけている
Bandicamが低スペック PC でも動くキャプチャソフトと言っても、Bandicamが使えるCPUリソースが残っていなければどうしようもありません。
CPU・GPU限界まで動かしてやっと遊べるようなゲームだとキャプチャーは絶望的でしょう。
デフォルト設定のまま動きの激しい3Dゲームをキャプチャーしている
PC画面のキャプチャは画面の変化が激しければ激しいほど負荷がかかります。
そのためリアリティのある(要求スペックが高い)3Dゲームをキャプチャしようとした場合、当然Bandicamにも大きな負荷がかかってきます。APEXなどカメラを動かしまくるゲームだとなおさらです。
Bandicamのデフォルト設定では、画面の変化が大きくても画質が落ちにくい設定になっており、その影響でシーンによってはBandicamに大きな負荷がかかってしまっていることがあります。
Bandicamへの負荷が大きいとゲームプレイに支障が出る可能性があるほか、録画した映像もかくかくしていて見るに堪えない状態になっていることもあるでしょう。
デフォルト設定のまま4Kモニターで録画している
かなりまずいのかデフォルト設定のまま4Kモニターを使って録画しているときです。4Kモニターでキャプチャする場合、解像度が非常に高いため、ハイエンドクラスのパソコンだとまともにキャプチャできません。
具体的に言うとRTX2070以降のグラフィックボードを搭載しているハイスペックゲーミングパソコンです。10万円程度のパソコンでは、とてもじゃないですがキャプチャできません。
あくまでデフォルト設定でキャプチャした場合の話であり、適切に設定すれば4Kモニターでも快適にキャプチャーできる場合もあります。
Bandicamの負荷を下げる方法
バンディカムで録画した時に映像がカクカクしてしまう場合、ほとんどのケースがパソコンのスペックが足りていないということです。
Bandicamの負荷が上がってしまう要因ですが、影響が大きいのは以下の4つです。
- フレームレートが高い
- GPU搭載PCなのにGPUを使っていない
- 画質が高い
- 解像度が高い
この4つを改善していくことでBandicamの負荷を下げることができます。
オーディオ設定もありますが、映像設定と比べると些細なものなので、弄っても負荷にはほとんど影響しません。
これらのキャプチャー設定ですが、
の から変更できます。設定に表示されるフォーマット設定からフレームレートやコーデック・画質などを設定していきます。
フレームレート
録画する映像のフレームレートは最大でも60にしておきましょう。Bandicamは480FPSまで対応していますが、動画として残す場合は60FPSで十分です。
144FPSモニターなど高FPSモニターを使っている場合も60にしましょう。YouTubeなどの動画サービスではほとんどの動画が30FPSもしくは60FPSで公開されます。
フレームレート60でも重い場合は50・30と段階的に下げていくといいでしょう。
コーデック
グラフィックボード搭載PC限定の方法です。
グラフィックボードを搭載している場合
の中からGPUを使ったコーデックを選択できます。映像処理を得意とするGPUを使わずに動画キャプチャーを行わないのは非常にもったいないことなので、必ず変更しておきましょう。
画質を下げる
デフォルトでは画質が80
となっていますが、これはかなりの高画質設定です。画質80でキャプチャして映像が各各する・パソコンが重くなる場合はこの画質を少しずつ下げていきましょう。
画質設定がBandicamの負荷削減に大きく影響する項目のひとつなので、映像がカクつく場合はまずコチラの設定を変更していくのがおすすめです。
解像度を下げる
デフォルト設定ではキャプチャ対象のサイズそのままでキャプチャされます。
そのため4Kモニターでフルスクリーンで遊んでいるゲームをキャプチャーするとなると、ものすごく大きな負荷がかかってきます。
ですので、Bandicamの負荷を安定させるために解像度を固定にしておくことをおすすめします。
解像度の変更はビデオのサイズから変更可能です。
完全固定にしてしまうと録画対象のサイズによってはアスペクト比が崩れてしまうので、負荷削減目的の場合は1280
を設定するのがおすすめです。
フルHD解像度でキャプチャーしたい場合は1280ではなく1920を設定しましょう。
低スペックPC向けオススメ設定
最後にグラフィックボードも搭載していないような低スペックPCにおすすめ設定をカンタンに紹介します。
- サイズ:横幅に合わせる(1280)
- フレームレート:30
- コーデック:H264(CPU)
- 画質:60
低スペックPCでもこのキャプチャ設定なら映像がカクカクすることなくキャプチャーできるはずです。
キャプチャー対象のゲームが重すぎてキャプチャーどころではない場合はどうしようもないので、ゲーム側の負荷が高すぎてどうしようもない場合はパソコンの買い換えを検討しましょう。
キャプチャ設定は専門用語がたくさん登場するので初心者には大変ですが、まずはこの記事で紹介した設定で試してみてください。