- 記事がどこまで読まれたか
- どのリンクがよくクリックされているか
- 熟読されているテキストはどの辺りか
このような情報を調べようと思うとヒートマップの導入が必要になります。
Googleアナリティクスなど単純なアクセス数解析ツールではできません。ですがUser Heatという無料のヒートマップ解析ツールを導入することでカンタンにこれらの情報を調べられるようになります。
そこで今回はWordPressプラグインも用意されているUser Heatについてできることや使い方を解説していきます。
User Heatでできること
User Heatでできることは大きく分けて以下の5つです。
- ページのどの辺りが一番読まれているか
- ユーザーがどこまでページをスクロールしたか(閲覧したか)
- ページのどこがクリックされているか
- マウスをどのように動かしているか
- ユーザーがどこまでスクロールしてサイトを離脱したかどうか
これらの事をチェックできます。
熟読エリア
ページのどの辺りが重点的に読まれているかどうか調べることが可能です。
User Heatデータの中で赤くなっている箇所がよく読まれている箇所で、緑色に近づけば近づくほどあまり読まれていない領域となります。
終了エリア
ユーザーがどの辺りまでスクロールでページを離脱したかどうかがわかります。
上記画像で言うと「月間30万 PV まで分析」のことろまではアクセスユーザーのうち50%のユーザーが見ており、そこから下までスクロールした人は50%未満ということがわかります。
このデータを使うことで導入文を見ただけでたくさん離脱していないかどうかなどを調べることができます。
クリックエリア
目次など内部リンク・外部リンクを設置していた場合、どのリンクがクリックされているかどうかも重要になってきます。
そんなクリックデータもUser Heatで調べることができ、複数回クリックされていた場合はどの順番にクリックされていたかどうかも分かるようになっています。
マウスムーブ
パソコンでページを閲覧する場合、ページを巡回するに渡ってマウスを色々動かすと思いますが、そのマウスの動きも可視化してページごとに確認できます。
離脱エリア
ユーザーがどこまでスクロールしてサイトを離脱したかどうか確認できます。
こちらは内部リンクをクリックしたことによるページ離脱は含まれておらず、ブラウザバックなどでサイトから離脱した場合のみカウントされるようになっています。
導入文の段階で合計50%以上離脱しているような記事はタイトルと導入文が合っていない可能性などを調べらるため、1アクセスの価値を高めるためのリライトに役立ちます。
月間30万PVまで無料
無料で使えるので制限が厳しいと思うかもしれませんが、なんと月間30万PVまで無料で使うことができます。月間30万PVというと1日1万PV必要な計算であり、結構規模が大きいブログにまで成長させないと超えることはほとんど無いでしょう。
仮に月間30万を超えたとしても勝手に課金されることはなく、翌月になるまで停止するだけなので一切費用がかかりません。
月間30万PVを超える頃には十分な収益も発生しているはずなので、そのタイミングで有料のヒートマップに切り替えるといいでしょう。
WordPressにUser Heatを導入する
WordPressにはカンタンにUser Heatを導入できるプラグインがリリースされています。今回はそのプラグインを使って導入していきましょう。
User Heatアカウントの作成
User Heatを使う場合はまずアカウントを作成する必要があります。アカウントを作成するといってもメールアドレスだけで大丈夫です。
まずはUser Heat公式サイトにアクセスしましょう。
公式サイトにアクセスしたら解析対象のサイトのドメインを入力します。
ドメインを入力して先に進むと、メールアドレスやパスワードなどを設定する画面に切り替わります。
会社名や部署名などを入力する項目もありますが、最低限入力しなければいけないのはメールアドレスとパスワードのみです。それ以外は空白で問題ありません。
メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成すると、User Heatを使えるようになります。
ユーザー登録認証メールが送られてきますので、メール内のユーザー登録確認 URL をクリックすることを忘れないようにしてください。
アカウントを作成し、User Heatにログインすると「解析タグがまだ設置されていないか、アクセスがまだないようです」と表示されるので
をクリックします。アクセス解析用のスクリプトとサイトIDが表示されますが、今回はサイトIDを使用します。プラグインを使いたくない場合はスクリプトをテーマに埋め込むようにしてください。
WordPressプラグインの導入&初期設定
User Heatを使う準備ができたらWordPressに導入していきましょう。WordPressでは「UserHeatプラグイン」を使うことでカンタンに導入できます。検索してインストール・有効化しておいてください
プラグインを有効化すると、管理画面左メニューに
が追加されるのでクリックしてください。下の方にサイトIDを入力する項目があります。そちらにUser Heatで確認できるサイトIDを入力してください。
これで、設定以降のアクセスはUser Heatによって解析されるようになります。
当然ですがGoogleアナリティクスなどほかのアクセス解析ツールと同時に設置することも可能です。
解析されるまで一定数のアクセスが必要
ヒートマップは単純なアクセス解析ツールと違ってユーザーの行動データを集める必要があるため、ある程度のアクセスを集める必要があります。
50~100PVを超えたページからUser Heatでデータを見れるようになり、記事の改善点の洗い出しなどを行うことが可能です。
重要なのはサイトの累計PVではなく、ページ単位のPVであることです。サイト全体の累計PVが1000あったとしても1ページ20PVしかなければUser Heatで解析できるほどのデータが集まっていません。注意しましょう。
User Heat以外のヒートマップツールは非常に高額
ヒートマップツールはUser Heat以外にもたくさんあります。ですがどれも高く、無料版があったとしても1ページ限定だったりするなど条件が厳しいものばかりです。
サービス名 | 月額 | 無料版 |
---|---|---|
User Heat | 無料 | 全機能無料 |
User Insight | 50,000円~ | User HeatがUser Insightの無料版 |
PtEngine | 14,800円~ | あり。1ページ限定 |
hotjar | 39ユーロ(約4800円)~ | あり。最大3ページ |
User Heatが例外と言えるくらい無料版が優遇されており、ページ無制限月間30万PVまでというかなり緩い条件であるため、ヒートマップが初めてという方やそこまで予算がないという方はUser Heat一択でしょう。
ページ滞在時間や離脱率はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで調べることができますが、何が原因で離脱しているのか・ページのどこまで読まれているのかまで調べようと思うとヒートマップが必要になってきます。
まだヒートマップを導入していないという方は一度試しに導入してみるといいでしょう。