不正ログインやスパム対策に役立ってきたGoogleのreCAPTCHA。無料で手軽にできろセキュリティ対策として重宝されてきましたが、残念ながら2020年初めにreCAPTCHAを有料化することを計画していることを発表しました。
計画段階なので確定ではありませんが、そういう動きが実際に起きていることからreCAPTCHAの有料化は時間の問題でしょう。
そこでreCAPTCHAの代わりとなるのがhCAPTCHAです。
hCAPTCHAとは?
hCAPCHAとはreCHAPTCHAと同じような二段階認証を実装できるサービスで、reCAPTCHAと同様に高いスパム防御率を誇ります。
reCAPTCHA有料化の煽りを受けてhCAPTCHAに移行する企業やWebサイトが急増しており、現在はCAPTCHAサービスのシェア15%がhCAPTCHAです。これは1位のreCAPTCHAに次ぐシェアであり、そのシェアのほとんどがreCAPTCHAから奪ったものとされています。
もちろんシェアが大きく移動したのはreCAPTCHAが有料化を計画していることが原因であるということは言うまでもありません。
WordPressにもカンタンに導入できる
hCAPTCHAはreCAPTCHAと同じようにカンタンにWordPressに導入できます。簡単に導入できる理由はもちろんプラグインの存在です。reCAPTCHAと同じようにAPIキーを取得し、プラグインの設定ページにて入力するだけです。
もちろんWordPress専用reCAPTCHAではないためほかのWebサイト・サービスでも利用可能です。
ログインページだけでなくContact Form 7やNinja Formsなどにも対応しているため、カンタンにreCaptchaからhCaptchaに移行できます。
WordPressにhCaptchaを導入する
実際にhCaptchaをWordPressに導入してみましょう。hCaptchaを導入できるプラグインはいくつかありますが、おすすめは「hCaptcha for WordPress」です。
プラグインディレクトリからダウンロードできますが、WordPress管理画面から直接インストール可能です。
“hcaptcha”と検索して「hCaptcha for WordPress」をインストール
プラグインを有効化したら[設定]->[hCaptcha]にアクセスします。
hCaptchaを利用するためにサイトキーとシークレットキーを取得する必要があります。上の[here]をクリックしてhCaptcha登録ページを開きます。
[今すぐサインアップ]をクリック
左上の「Add hCaptcha to your service(free)」を選択しましょう。
メールアドレスと居住国を入力し、hCaptchaにチェックを入れて[参加する]をクリックします。
サイトキーとシークレットキーが表示されます。
この2つのキーをメモしておくか、このページを開いたままにしておいてください。hCaptchaのサイトキー・シークレットキーの準備ができたらWordPress管理画面に戻ります。
「Site Key」「Secret Key」それぞれに先程取得できたキーを入力します。
入力したら一番下までスクロールして[Save hCaptcha Settings]をクリックしてください。これでhCaptchaを使う事前準備完了です。
この時点ではまだどこにもhCaptchaは表示されていません。次のステップでhCaptchaを表示させる場所を指定します。
hCaptcha設定画面に大量のチェックボックスがあったはずです。
このチェックボックス欄は、hCaptchaを使用するページ・プラグインを指定する項目です。例えば上から三番目の[Enable hCaptcha on Login Form]にチェックを入れて保存すると、ログインページでhCaptchaの認証を求められるようになります。
ほかにも[Enable Contact Form 7 Addon]にチェックを入れるとContact Form 7で作成した問い合わせフォームにhCaptcha認証が追加されて、スパムが届きにくくなります。
二段階認証が役立つメジャーなプラグイン・ページ(bbPress・WooCommerce・新規登録ページ・パスワード再生成ページなど)の多くに対応しているため、reCaptchaよりも柔軟かつ使いやすかったりします。
reCaptchaは将来的に有料化される可能性が高いので、有料化されると決定されたときに焦らないように今のうちからhCaptchaに乗り換えてみてもいいかもしれません。少なくとも当サイト「Acceliv」はhCaptchaへの移行を完了させています。