プログラマはなぜ収益が発生しないQiitaで記事を書くのか?

お金を稼ぐためにブログをやっている方からするとすごく不思議に感じる問題だと思います。

お金を稼ぐことを目的とした方からすると何記事書いても1円すら発生しないなら書いても意味がないと思いますよね。

そこで今回は、

  • プログラマーやエンジニアはなぜQiitaで記事を書くのか?
  • 自分のブログを持たずにQiitaで書くメリット

のそれぞれを紹介していきます。

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なぜエンジニアはQiitaで記事を書くのか?

プログラマーやエンジニアがたくさん見ていて、無料かつカンタンに書けるサービスだからでしょう。少なくとも国内では最大級のプラットフォームです。

Qiitaそのものに自分が書いた記事が読まれやすくなる取り組みがなされているので、お金を稼ぐ目的でブログをやっている方などが必要となるSEOスキルも必要ありません。

また、エンジニアはインプットしたことをアウトプットを通して考えを整理する方もいるので、そのときにQiitaを使う人もいます。

あとは単なる承認欲求。プログラマやエンジニアは自分が思っていることを発信できる場所がどちらかと言うと少ないほうなので、Twitterなどで持論展開している割合が他の職種の方と比べても高いです。

その傾向がQiitaにも現れていることがあり、ただただ承認欲求を満たすために自分の思ったことややっていること・便利なことなどを紹介して共有している方もいます。

承認欲求を満たすことはストレス解消にもつながるので全然悪いことではありません

Qiita利用者はお金を稼ぐことが目的ではない

ここまで書いていて全ての方に共通することは「お金を稼ぐために記事を書いているわけではない」ということです。

アフィリエイターやGoogle Adsenseなどで収入を得ている方からすると時間の無駄にしか思えない行為ですが、「記事を書く」というのはお金を稼ぐためにやっているとは限りません。

仮にQiitaでお金を稼げるようになるとしても、エンジニアやプログラマの方からすると小銭程度にしかならないと思われるので、記事のアクセス数に応じて収益が発生する仕組みがあったとしても、本業のエンジニア方たちはお金目的で執筆することはあまりないでしょう。

「なんか昼食代浮いた。ラッキー」程度くらいかもしれません。

Qiitaで記事を書くメリット

Qiitaで記事を書いている人の多くは知らずに、もしくは無意識にやっているかもしれませんが、Qiitaだからこそのメリットがたくさんあります。

一からブログを作る必要がない

個人ブロガーでやれば、無料ブログを利用するとしてもブログサービスのアカウント作成してドメインを決め、サイト名・サイトデザイン・カテゴリーなど一から全てセットアップしなければなりません。

ですがQiitaであればサイト名やデザインなど全て整っている状態なので、Qiitaのアカウントさえ作れてしまえばすぐに記事を書き始められます。

また、GithubのReadmeなどで使われることが多いMarkdown記法に対応していることも大きなメリットの一つでしょう。

カンタンにアクセスが増える

Qiitaは月間6000万PV超えの超大手サービスであり、エンジニア・プログラマ向けの記事投稿サービスの中では国内最大級です。

そのため、記事を公開すると大体をは誰かに見られるようになっており、有用な記事を書けばトレンド入りして1日で数十万回閲覧されることもあるでしょう。

ドメインが強く、サイトに訪れたユーザーはQiita内を巡回するのでSEO対策もほとんどする必要がありません。

読者がエンジニアやプログラマばかり

技術情報特化のサービスなので、Twitterでトレンド入りするくらい話題になる記事でも公開されない限り、エンジニアやプログラマなど似たような人しか集まりません。

そのため記事をしっかり見てくれる人が多く、読んだ方にとって参考になったとしたらLGTM(Twitterでいう”いいね”)を押してもらえます。LGTMが増えるとトレンド入りの可能性が高くなり、アクセスも増えやすくなります。

モチベーションを維持しやすい

「簡単にアクセスが増える」に関連することですが、ある程度のアクセスがあるとモチベーションを維持しやすいです。

これが個人ブログだと一日のアクセスが10回以下が何ヶ月も続くということが珍しくなく、誰にも見てもらえないということでモチベーションが落ちて更新を止めてしまいます。

ですがQiitaは何記事か書いていったらカンタンに月間1000PVを超えるようになり、トレンド入りしたら1日だけで1万PV稼ぐことができます。

数字によるモチベーションアップの効果は凄まじいため、モチベーションを維持するためにもQiitaを利用するという方法があります。

Qiitaで記事を書いたユーザーに収益を還元するのはダメなのか?

もし仮にQiitaで書いた記事のアクセス数に応じて報酬を得られるようになったとします。

まともなプログラマーやエンジニアはどんどん離れていって、ただただお金を稼ぎたいほんの少しプログラミングをかじった程度のエセプログラマやエンジニアで溢れかえり、あの手この手でトレンド汚染、検索キーワード汚染が進み、使いづらいサービスになってしまうでしょう。

Qiitaには高いブランド力と使いやすいプラットフォームが完成しているので、サイトをイチから作り上げてアクセスを増やし、少しずつ収入を増やしていくという面倒な手間がかかりません。

運が良ければ書いた記事が速攻でバズって収益がたくさん発生することもあるでしょう。

そのような「お金を稼ぎたい人にとって都合が良い環境」を逃すわけがありません。

その結果、本当に参考になる記事や現役エンジニアならではの面白い記事・参考になる技術記事が埋もれてしまい、読みづらいSEO対策のみなされた記事が量産されることになります。

だからこそQiitaはユーザーに収益を還元するような仕組みを作らず、今のままプログラマーやエンジニアが使いやすいサービスとして運営すべきです。

エンジニアやプログラマにとっては小銭にしかならない可能性が高い

これが一番の問題です。

優秀なプログラマやエンジニアは十分な年収をもらえていることが多いですが(明らかに低すぎる人もいますが)、そういう方にとってはQiitaで収入が発生するとしても小銭程度にしかならないので、報酬がもらえるようになったからといって良質な記事をたくさん書いてもらうキッカケにはつながらないでしょう。

それよりも、とにかく記事を書かなければならないということで適当なネタでも書き始める方が増えてしまうリスクのほうが高いです。

まとめ

アフィリエイターやブロガーからするとQiitaで記事を書く人の考えがわからないかもしれませんが、彼らはそもそも記事を書くことでお金を稼ごうという考えがありません。

根本的なところから違っているので、機会損失・時間の無駄などと思うのはやめておくようにしてください。

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