Visual StudioでC言語・C++プロジェクトを作成した場合、コンパイル速度を高速化するためにプリコンパイルヘッダーを使用するようになっています。
プリコンパイルヘッダーがあることで何回もコンパイルしやすいようになっているのですが、何らかの設定ミスでプリコンパイルヘッダーが壊れてしまい、コンパイルが一切できなくなってしまうことがあります。
今回は「プリコンパイル済みヘッダー ファイルを開けません。」でコンパイルできない時の対処法を見ていきましょう。
「プリコンパイル済みヘッダー ファイルを開けません」の対処法
「プリコンパイル済みヘッダー ファイルを開けません」の対処方法はいくつかあります。プロジェクトの設定によって対処法が異なるので順番に見ていきましょう。
プリコンパイル済みヘッダーを使用しない設定にする
そもそもプリコンパイル済みヘッダーが何のことか全くわからないという場合はプリコンパイルヘッダーを使用していない可能性が高いので、あえてプリコンパイル済みヘッダーを読み込まない設定する方法があります
プリコンパイル済みヘッダーの向きの設定を変更する場合は、プロジェクトのプロパティを開きます。
設定を開いたら「プリコンパイル済みヘッダー」の設定を[プリコンパイル済みヘッダーを使用しない]に変更します。
これでプリコンパイル済みヘッダーを読み込まないようになり、コンパイルが正常に完了する可能性があります
※当然ですがコンパイル速度が低下します。解決方法が全く分からないという場合は新しくプロジェクトを作成して、そのプロジェクト内にソースファイルを移動させる方法もあります。右も左も分からない初心者にはこちらのほうが良いかもしれません。
プリコンパイル済みヘッダーを再作成する
Visual Studioで自動作成されるプリコンパイル済みヘッダーのファイル名は「stdafx.h」です。ヘッダーファイルがあるにも関わらずエラーが発生する場合は一度削除して再作成してみてください。
そもそもstdafx.hが存在しない場合は新規作成してください。
よくわからないときはプロジェクトを再作成してソースをコピー
全くわからないのであれば、プロジェクトを新規作成してこれまで書いたソースコードをコピーしてしまうのが一番手っ取り早いです。
解決方法が何もわからない状態で何時間も無駄にするくらいであれば、プロジェクトを新規作成した方が賢いです。無駄な時間を過ごすのが嫌という場合はプリコンパイル済みヘッダー問題の解決方法を探す前にプロジェクトを作成するのがおすすめです。