プレビュー版やHyper-Vなどで作成したWindows10仮想マシンは無期限のライセンスが付与されていないため、14~90日程度で有効期限切れになってしまいます。
ですがこの有効期限を無料で延長する方法が用意されており、その機能を使えば半年以上使い続けることが可能です。
今回はWindows10の有効期限を延長して少しでも長く利用するための方法を紹介します。
有効期限を延長する手順
有効期限の延長は管理者権限を持ったコマンドプロンプトが必要です。

必ず管理者として実行を選んで起動するようにしてください
slmgr -rearmを入力してエンターキを押し、実行します。
成功するとポップアップが表示されます

有効期限の延長はWindows10を再起動すると反映されます。
再起動せずに使い続けると普通に有効期限切れを起こすので注意してください。
実体はただのコマンドなので、バッチファイルを作成して用意しておくことも可能です。
バッチファイルがあればバッチファイルを右クリックして管理者権限で実行するだけで延長できるので、コマンドプロンプトを開く手間も省けますよ。
有効期限を延長する際の注意点
有効期限の延長はとても簡単ですが、少しだけ覚えておかなければならないことがあります。
延長できる回数は決まっている
延長できると言っても所詮は評価版。延長できる回数が必ず決められています。
延長回数が残っていないと今現在残っている期限以上制限無しで利用できないので注意してください。
できるだけギリギリで延長するように
延長する際、利用できる期間が90日加算されるのではなく、有効期限切れまで残り90日になるだけです。
つまり、
- 残り1日のときに延長すると有効期限が90日になる
- 残り50日のときに延長しても有効期限が90日になる
という仕組みなので、できる限りギリギリになってから有効期限を更新するのがおすすめです。
残り有効期限が14日を下回ると「Windows のライセンスの有効期限がもうすぐ切れます」というアナウンスが頻繁に表示されるようになるので、14日を下回ったタイミングで有効期限を更新すると良いでしょう。
管理者権限でコマンドを実行しないといけない
有効期限の延長は管理者権限を持ったコマンドプロンプト・Windows PowerShellで実行しないとエラーになります。

結構やってしまいがちなので注意してください。
有効期限を延長できる回数を確認する方法
あと何回有効期限を延長できるかどうかわからない場合は、コマンドを使って調べることができます。
変更でなく確認するだけなので、管理者権限で起動する必要はありません。
slmgr -dlv
を入力してエンターキーを押します

この中の残りのWindows猶予期限リセット可能回数が有効期限を延長できる回数です
有効期限の確認だけであれば何回でも行なえます。
有効期限を延長してセットアップの手間を減らそう
もし有効期限を延長せずにWindows10評価版を使うとすると、頻繁に有効期限切れを起こしてその都度セットアップし直せなければなりません。
ですが、有効期限の延長機能をうまく活用すれば1回のセットアップで半年(180日)以上使い続けることができるので、評価版を使う分には十分でしょう。
バッチファイルを作成しておくとわざわざコマンドを覚えていなくても大丈夫なので、暇を見て作成しておくといいですね。