ハイクオリティなゲームを効率よく開発できるゲームエンジン「Unity」。
これまでゲーム開発と言うとDirectXなど決して低くない難易度のAPIなどを使用しなければならず、開発コストが非常に高かったのですが、Unityを使うことでそういった技術を身につけることなくゲームを開発できます。
Unityで開発したゲームはマルチプラットフォームでリリースできるため、ゲーム機やデバイスごとにゼロから開発しなおす必要がありません。そのため、開発現場では重宝されています。
開発現場で実際に使われているUnityを扱うエンジニアは需要があり、将来ゲームプログラマになるためにUnityを学ぶのは良い選択肢の一つです。
そこで、初めてUnityを勉強する方向けにオススメの入門書を何冊か紹介します。
Unity入門書を選ぶ際の注意点
広く浅く学べる入門書を選ぶ
Unityの入門書といってもさまざまな種類があります。
- Unityの基本を広く浅く学べる入門書
- エフェクトに特化したUnity入門書
- VR特化のUnity入門書
Unityを初めて勉強する方がこの中で選ぶべき入門書は「Unityの基本を広く浅く学べる入門書」です。
何かしらに特化している入門書は「特化している内容に関する入門書」であって、Unityの基礎をまんべんなく学べる本ではないという特徴を持っていますので、注意が必要です。
何かしらに特化した入門書はUnityの基本を理解してから手を出すものであるため、はじめはUnityの基本を学べる入門書を購入するようにしてくださいね。
このページの後半でも広く浅く学べる入門書を紹介しています。
2D特化入門書にも注意

Unityは2D・3Dどちらのゲームも開発できます。
2D・3Dそれぞれ違った知識が必要になるため、中には2Dのみに特化したUnity入門書が存在します。
2Dゲーム開発を学びたいのであれば2D特化の入門書はとてもおすすめできるのですが、3Dゲーム開発も学びたい場合は注意しなければなりません。
入門書だったら何でもいいと思って手に取ってみたら、内容が2Dのことばかりで3Dに関することが全然解説されてなかったということがあります。
2D・3D両方学びたい場合は、この参考書のように書籍タイトルに2D・3D両方のキーワードが入っている入門書を手に取るようにしてください。

これから初めるUnity初心者におすすめの入門書
作って学べる Unity本格入門

とりあえず右も左も分からないから基礎をゆっくり確実に身につけていきたいというのであればこちらの一冊がベストです。
ページ数も少なすぎず多すぎずと挫折したり飽きてしまうことがないちょうどいいボリュームとなっており、とても読み進めやすいです。
- 玉転がしゲーム
- ピンボールゲーム
- キャラクターゲーム
- シューティングゲーム
この4つのゲームを作りながらUnityの基本操作を学んでいくので、Unityの基本操作とともに実用的なゲームプログラミングの基礎も同時に学ぶことが可能です。
Unity 3D/2Dゲーム開発実践入門 Unity 2021対応版

より実用的で本格的なUnityの使い方を入門書一冊でできる限り身につけたいのであれば、こちらがいいでしょう。
ゲームを開発するといっても、やみくもにリソースを投入してハイクオリティなゲームを作れるわけではありません。
この入門書はUnityの基礎とともにゲーム作りで大切なテクニックや考え方も合わせて解説されているので、Unityを使わないゲーム開発でも応用できます。
いざ開発するとなると難易度が高くて難しい「スマートフォン毎の解像度問題」も解説してくれているので、この入門書一冊だけで相当なゲーム開発スキルが身につくはずです。

Unity5 3D/2Dゲーム開発実践入門 作りながら覚えるスマートフォンゲーム開発

スマホゲームはUnityで作られていることが結構多いです。自分もスマホゲームを作ってみたいという人も多いでしょう。
そういう場合はこちらの入門書がおすすめです。Unityの使い方からゲーム開発で役立つテクニック・TIPSなども要所要所で触れられており、実際のゲーム開発で役立つノウハウも習得できます。
マシンスペックや画面の大きさ解像度がバラバラなスマートフォンで動作するゲーム開発スキルがあれば、パソコンゲーム開発でも十分応用できるので、スマホゲーム開発からノウハウを身に付けるのも良いでしょう。

一番のおすすめ:Unity 3D/2Dゲーム開発実践入門 Unity 2019対応版
初めてUnityを学ぶ方におすすめするとしたら「Unity 3D/2Dゲーム開発実践入門 Unity 2019対応版」でしょう。

最新バージョンのUnityに対応しており、実用レベルのゲーム開発テクニックも一緒に学ぶことができるので、Unity以外の場でも役に立つメリットがあります。
- 2D・3DCG
- 物理エンジン
- アニメーション
- エフェクト
- サウンド
- GUI
などなど。ゲーム開発に欠かせないノウハウが網羅されているので、まずはこの入門書をベースにUnityを触ってみると良いでしょう。
バージョンアップに伴う機能追加で複雑化してしまった部分も詳しく解説してくれているので、購入した入門書が取り扱っているUnityのバージョンが古すぎてどこのメニューを触ればいいのかわからないということもなくなっています。
Unity入門書選びで迷ったらこちら入門書を読んでみてくださいね。