有名な国内レンタルサーバーの一つ「ConoHa WING」
リリースが2018年と、大手レンタルサーバーの中ではかなり新しい方ですが、エックスサーバーよりも快適という噂が徐々に広がり、現在は利用者数が20万人を超えています。
ConoHa WINGで運用しているサイトをPage Speed Insightsで計測しても100点満点を叩き出しているので、どれだけパフォーマンスの優れているのかがわかります。
WordPressの簡単インストール機能だけではなく、既存WordPressをプラグイン無しで複製できる機能もあるため、2つ以上WordPressサイトを運営する方にとって非常に便利でしょう。
今回はこのConoHa WINGについて詳しくレビューしていきます。
サーバー仕様・スペック
ディスク容量 | 250GB~450GB | 転送量 |
4.5TB~6.5TB/月
|
---|---|---|---|
メモリ | 通常:非公開 リザーブド:1GB~4GB | マルチドメイン | 無制限 |
CPU | 通常:非公開 リザーブド:2コア~4コア | Webサーバー | apache + nginx |
WordPress | 無制限 | RAID構成 | RAID10 |
MySQL | 60個~100個 | 独自SSL | 無料 |
自動バックアップ | 無料 | WAF | 無料 |
料金プラン
詳しくは後ほど解説しますが、ConoHa WINGには通常プランとサーバースペックを専有できるリザーブドプランの2種類があるので、それぞれ見ていきます。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
メモリ | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
CPU | |||
SSD | 200GB | 300GB | 400GB |
転送量 | 2.5TB/月 | 3.0TB/月 | 3.5TB/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
時間料金 | 2円 | 4円 | 8円 |
リザーブドプラン | |||
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア |
SSD | 200GB | 300GB | 400GB |
転送量 | 2.5TB/月 | 3.0TB/月 | 3.5TB/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
時間料金 | 2.5円 | 5円 | 10円 |
プランアップグレード・ダウングレードに対応
ConoHa WINGはプランのアップグレード・ダウングレードに対応しています。
特にリザーブドプランは上位プランになればなるほどサーバースペックが大幅に強化されるので、アクセスが増えてきてサイトが重くなってきたら乗り換えることができます。
プランの変更も数分~10分程度で完了するほか、データ移行作業はすべてConoHa WING側でやってくれるのでとても簡単です。
本来、サーバー強化となるとサーバー乗り換えが発生してサーバーデータを移行しないといけないのですが、ConoHa WINGならその必要はありません。
WINGパックで最大33%オフ+独自ドメイン1個無料(更新含む)
ConoHa WINGは、利用料金がお得になるWINGパックを提供しています。WINGパックとは、「数カ月分の料金を前払いすることで割引される料金タイプ」のことです。
このWINGパックを利用すると最大で年間20,000円も節約できるため、1年以上サイトを運営する予定がある方にとっては非常にありがたい料金タイプとなっています。
通常プランとリザーブドプランの違い
ConoHa WINGには通常プランとリザーブドプランの2種類がありますが、これら2つの違いはこちらです。
- 他のユーザーの影響を受ける
- 不安定になることがある
リザーブドプランの場合はサーバーリソースを専有できるので、他のユーザーのサイトの負荷が大きくなっても、その影響を受けることがありません。
そのため、安定したパフォーマンスでサイトを運営できます。その代わりに利用料金が2割増になっていますが、数百円の差ですのでメリットと比較すると些細な金額です。
ConoHa WINGが採用している高速化機能
SSD対応
これまでの供用レンタルサーバーでは低コストなHDDを使うことが一般的でした。ですがConoHa WINGはHDDではなくすべてのサーバーに置いてSSDを採用しており、毎秒数万規模のリクエストがあったとしても対応できる性能のSSDが搭載されています。
HTTP/2対応
HTTP/2とは、最新の通信プロトコル(通信技術)でWeb ページ読み込み速度が大幅に改善されます。
HTTP/2の恩恵を受けるにはSSLの導入が必要不可欠ですが、ConoHa WINGは無料かつワンクリックでSSLを導入できるため、ほとんど何もせずHTTP/2によるアクセス高速化を実現できます。
FastCGI
FastCGIとは、WordPressで使われているPHPの処理速度を高速化するモードのことです。
標準でFastCGI対応ですので、FastCGI非対応レンタルサーバーと比較してWordPressの処理が高速化されています。
LiteSpeed LSAPI
LiteSpeedとは、簡単に言うとWebキャッシュ技術です。WordPressはアクセスのためにデータベースを参照するため、データベース容量が大きくなる(記事が多くなる)ほどページ読み込み速度が低下します。
その問題を解決してくれるのがLiteSpeedです。サーバー側でWebページをキャッシュし、2回目以降にアクセスしてきたユーザーにはキャッシュ済みページを読み込ませることで数十倍レベルで高速化できます。
キャッシュも記事更新タイミングなど、必要なタイミングで自動でキャッシュも更新されるのでとても重宝します。
WordPressインストールが超手軽
ConoHa WINGはWeb知識がなくても簡単にWordPressをインストールできる機能が用意されています。
サイト名やWordPressログインで使うIDやパスワードなどを入力していくだけでインストールできてしまいます。
わざわざFTPクライアントセットアップしてアップロード・データベースとの紐付けなどを行う必要がないため、とても便利です。
サーバーの安定性
ConoHa WINGはサービス品質保証制度(SLA)を採用しており、月間稼働率が99.99%を下回るとサーバー絵料金の一部が返還されます。
260秒サーバーが停止すると月間稼働率が99.99%を下回るので、一度サーバーが停止するとほぼ確実にSLAによる保証を受けられるでしょう。
逆にいえば、これほどシビアな稼働率保証を設けているため、よっぽどのことがない限りサーバーが停止してしまうことはありません。
アクセスが多すぎてサイトが重くなり、サーバーが不安定になったとしても、プランアップグレードで解決できるので、稼働率に関係なくアクセス急増でサイトが不安定になったときも安心です。
セキュリティ機能
ConoHa WINGにはたくさんのセキュリティ機能が搭載されています。
ディレクトリアクセス制限
ディレクトリアクセス制限機能を使うことで、特定のサイトやページにパスワード制限をかけることができます。
例えばwp-adminディレクトリにパスワードをかけると、パスワードが分かる人しかWordPressのログイン画面すら表示できません。
これにより総当たり攻撃などの攻撃から守ることができます。
IPアドレス制限
海外IPアドレスからのアクセスを制限したり、特定のIPアドレスをブロックできます。
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)
万が一WordPressなどのシステムの不具合(セキュリティ上の欠陥・脆弱性)を悪用した攻撃から守ってくれます。
WordPressサイトの乗っ取りのほとんどはWordPressの脆弱性を悪用したものですので、WAFがあるだけでセキュリティを大幅に強化できます。
バックアップ機能
ConoHa WINGはバックアップ機能を無料で提供しています。昔はバックアップ復元する際には復元費用が発生していましたが、現在は無料でバックアップを復元できます。
直近14日間の全データがバックアップされているので、万が一サイトを乗っ取られて改ざんされてしまったり、誤ってサイトを消してしまったというときも安心です。
ほかのレンタルサーバーとの違い
リザーブドプランの存在
レンタルサーバーというのは、他の方と一台のサーバーを複数ユーザーで共有することが一般的で、それによりサーバー利用料金が安くなっています。
料金が安くなる反面、同じサーバーを利用している他ユーザーが負荷をかけるとその影響をモロに受けてしまい、何もしていないのにサイトが重くなるといった症状が発生することがよくあります。
ですが、ConoHa WINGのリザーブドプランなら関係ありません。リザーブドプランはサーバーを他のユーザーと共有する点は同じですが、サーバースペックの一部を専有できるため、他のユーザーの影響を受けません。
一般的なレンタルサーバーをマンションのエントランス(共有スペース)とするなら、ConoHa WINGのリザーブドプランはマンションの個室みたいなイメージです。
マンションのエントランスはいろんな人が利用しますが、マンションの各部屋は利用者しか入りませんし、使いませんよね?
それと同じイメージです。
最低利用期間がない
ConoHa WINGは最低利用期間がありません。レンタルサーバーの多くは最低でも1ヶ月・3ヶ月は最低利用期間として設定されている事が多いですが、ConoHa WINGにはありません。
1時間2円からという料金設定なので、1時間しか使わない場合は2円しか請求されません。
試しに使ってみたけど自分には合わなかったというときでも安心であるほか、いつ解約しても損することがないのでとてもおすすめです。
最大33%オフのWINGパック
料金プランの説明でも行いましたが、ConoHa WINGには月額料金が最大33%オフになるWINGパックが提供されています。
WINGパックを使えばサーバー維持費を大幅に削減できるので、長期利用する方は積極的にWINGパックを利用しましょう。
口コミ・評判
実際にConoHa WINGを利用している方の口コミまとめてみました。
過去にトラブルを起こしたことがある?
ConoHa WINGは過去に利用者のデータを消失するなど取り返しのつかない大きなトラブルを起こしていません。
そういったトラブルが起きないよう強力なバックアップ体制を用意しているので、いつかは壊れるサーバー問題も心配する必要はありません。
また、急にサーバーが壊れて復旧まで時間がかかるという事態にならないよう定期的にサーバーを新しいものへと交換しているので、トラブルを未然に防いでくれています。
よくある質問 Q&A
1時間で解約した場合の料金はどうなりますか?
1時間分の料金しか発生しません。
例えば通常プランのベーシックプランなら1時間で2円。5時間だけなら10円しか請求されません。
FTPは使えますか?
FTPに対応しています。
FTPアカウントごとにアクセスできるディレクトリを制御できるので、複数人でサーバ管理を行う場合は管理者ごとにアクセスできるディレクトリを制限できます。
SSHは使えますか?
SSHに対応しています。そのためSSH接続でFTP(SFTP)接続も可能です。
お得にConoHa WINGを契約する方法
ConoHa WINGを一番お得に利用する方法といえば、やはりWINGパックを使う方法です。
ですが、数ヶ月分まとめて支払うことになるので、ConoHa WINGを使ったことがない人からすると少し悩んでしまうはずです。
そういう場合、最初の数時間・数日は通常料金で利用し、ConoHa WINGを継続すると決めたらWINGパックに切り替えるというやり方がおすすめです。
この方法ならConoHa WINGを少しだけ使って解約しても、WINGパック申し込み前なら利用時間分の料金しか発生しないので、損することがありません。
ですので、
がお得にConoHa WINGを利用するポイントです。