宝くじを買い続けてついに1000万円以上の高額当選!
そこで気になるのが所得税です。所得税は1年ごとの収入に合わせて発生する税金ですが、高額当選した場合はそのぶん収入が大幅に増加するので一体どれくらい所得税を支払わないといけないとか不安になるはずです。
また、当選金を使いきれずに相続したり、家族に当選金を分配(贈与)するときもあるでしょう。
そういう時どれくらいの税金がかかってしまうのか詳しく解説していきます。
宝くじに発生する所得税はいくら?
この記事の本題である宝くじの当選金にかかる所得税ですが、実は一円もかかりません。
宝くじで得た収入は非課税(税金の計算に含まれない収入)であるため、例え1000万円当選しようがロト7で7億円当てようが関係なく、所得税を支払う必要はありません。
宝くじの購入金額にははじめから細かな税金が含まれた金額になっており、当選者が別で所得税を納める必要はないのです。
もし仮に当選金額に合わせて所得税を支払わないといけないとなると、その年の所得税は数億円になりますし、その翌年も予定納税として数千万から数億円の納税が必要になります。
予定納税分は手続きをすれば払いすぎた分が還付されますが、宝くじで得た収入に関しては全く関係ない話です。
1000万当選したら1000万円全て、7億円当選したら7億円全て自分のものにできます。
税金が発生しないのはあくまで所得税のお話
宝くじに当選したら所得税は発生しませんが、今後一切当選金に税金がかからないとは限りません。
その税金関係で注意しなければならないのが以下の二つの税金です。
- 贈与税
- 相続税
これら2つの税金は、場合によっては当選金にもかかってしまうことがあります。
ここでは、発生しがちな贈与税について詳しく掘り下げていきます。
贈与税とは
贈与税とは、個人が誰かから財産(金銭や不動産など)をもらった時に発生する税金のことで、贈与された側が受け取った財産に応じて納める必要があります。
家族に対しても贈与税がかかることも
高額当選したから家族に車を買ってあげるという方もいるでしょう。
そういう場合は、家族であっても贈与とみなされて贈与税が発生してしまうことがあります。
購入してあげた車が生活上必要不可欠なものだった場合は仕送りとして解釈できるので贈与税を支払う義務はありませんが、そうでない場合は贈与と見なされるので注意が必要です。
贈与税を支払わずに当選金を渡す方法
高額当選したあと、当選金の一部を家族に分配したいという場合があるでしょう。
そのとき、できれば贈与税を支払わずに当選金を渡したいはずです。
そういう場合は、毎年100万円程度に限定して渡していくようにしましょう。贈与税には年110万円の非課税枠があり、110万円以内の贈与であれば税金が発生しません。
仮に110万円を超えた場合は、110万円を超えた金額に対して贈与税が発生します。
例えば120万円贈与した場合は、非課税枠(110万円)を差し引いた10万円に対して贈与税がかかります。
贈与税を少なくした上で110万円以上一気に渡したい
贈与税を少し支払ってもいいから110万円以上一気に渡したいという方もいるはずです。
そういう場合は110万円以上200万円以内がおすすめです。
基礎控除後の課税価格 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
200万円以下 | 10% | – |
300万円以下 | 15% | 10万円 |
400万円以下 | 20% | 25万円 |
600万円以下 | 30% | 65万円 |
1,000万円以下 | 40% | 125万円 |
1,500万円以下 | 45% | 175万円 |
3,000万円以下 | 50% | 250万円 |
3,000万円超 | 55% | 400万円 |
上記したように、贈与税の税率が一番低いのは200万円以下の枠であるため、毎年この金額に収まるように贈与すれば税金は発生してもある程度税金額を抑えることができます。
110万円以上~200万円以下で発生する贈与税の具体的な金額は以下の通りです。
贈与金額 | 発生する贈与税 |
---|---|
110万円 | 0円 |
120万円 | 1万円 |
130万円 | 2万円 |
140万円 | 3万円 |
150万円 | 4万円 |
160万円 | 5万円 |
170万円 | 6万円 |
180万円 | 7万円 |
190万円 | 8万円 |
200万円 | 9万円 |
この金額を目安に毎年贈与する金額を決めるといいでしょう。
贈与についてもう少し詳しく知りたいならこちらの方も読んでみるのもおすすめです。
税金関係でトラブルを起こすと税務署に目をつけられるだけでなく、重加算税という極めて税率の高いペナルティを課せられる可能性があるので注意しましょう。