IT系国家資格の登竜門といわれるITパスポート試験。
不定期で ITパスポート試験の統計情報が公開されるのですが、そのデータを見ると、 業界に勤めている人(実務経験のある人)よりIT業界に勤めていない人(IT業界で実務経験がない人)のほうが合格率が高くなっています。
実務経験があるなら合格しやすいのではと思うかもしれませんが、そうならない理由を解説していきます。
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ITパスポート統計情報の概要

結果はご覧の通りで、なぜか非IT系の方のほうが合格率が高くなっています。
ITパスポート試験の平均合格率は約50%ですが、50%を大きく下回っている専門学校や高校の方の合格率が低い理由は、以下のことが原因だと考えられます。
専門学校生の合格率が低い理由
- 学校のカリキュラムに ITパスポートの受験が含まれており、学習意欲のない人も多く受験している
- 学校の授業だけ受けていて、家で復習をしない人が多い
このような理由があって、合格率が低くなっています。
IT業界経験者の合格率が低い理由
ここで気になるのは、社会人内訳における合格率が、非IT系よりIT系の合格率が低くなっている理由です。
実務経験があるから勉強しない人が多い可能性
ITパスポート試験は情報技術の基礎をまんべんなく出題される試験であり、油断して特に対策せずに挑んだ結果不合格となってしまった大勢いることが原因の一つと思われます。
それに対して非 IT系の方たちは、参考書や過去問を使って試験範囲を万遍なく対策をするため、ITパスポート試験の合格率が高くなっていると思われます。
ですので、実務経験がある方もしっかり過去問などを使って対策する人が増えれば簡単に非IT系の合格率を超えると思われます。
IT系の実務経験があっても油断せずに挑もう!
ITパスポート試験は実技試験ではなく筆記試験です。
筆記試験と言っても全て選択問題ですが、ITパスポート試験で合格したいのであれば、参考書は買わなくてもせめて過去問題集を購入して、どのような問題が出るのか把握しておくようにしましょう。
それだけで合格率は大きく変わるはずです。