オーストラリア政府の研究機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が、アメリカのカリフォルニア大学バークリー校とオーストラリアのニューサウスウェールズ大学と共同して、AndroidのVPNアプリのセキュリティに関して調査しました。
その結果驚くべきデータが確認できています。
VPNアプリ全体の18%は通信を暗号化していない
VPNと言うとプライバシーの保護が主目的であり、通信の暗号化必要不可欠です。
そうであるにもかかわらず、調査対象のVPNの18%が通信を暗号化しておらず、安全にインターネットを使ってるつもりが、全く安全ではなかったということになっています。
VPN全体の84%でユーザーのデータ漏えいがあった
一番驚くべきデータだと思います。
通信は暗号化して位置情報もわからないようにする・匿名でインターネットをするためにVPNを使ったはずなのに、実は個人を特定できる情報の流出が起きているアプリが非常に多く存在しているということです。
適当に無料のVPNアプリを入れたら10個のうち8個は危ないということです。
正直信じたくない数字でしょう。
何が怖いのかと言うと、非公式のAndroidアプリストアで配布されているVPNアプリではなく、公式のGoogle PlayからインストールできるVPNアプリでこの数値ということです。
そのためVPNを選ぶのであればセキュリティに関して納得のいくアプリを利用しないと、いつ情報漏洩してるか分かりません。
このような実態はほぼ全て無料VPN
VPNサーバーは良くも悪くも簡単に作ることができます。今の時代、少しネットで調べただけで、何もわからない素人でもVPNサーバーを構築できるレベルです。
そのためやろうと思えば個人情報を盗むことも容易く、無料にこだわる人たち(“無料”という甘い罠に引っかかりやすい人)を狙っているため、無料とは思えないくらい使い勝手が良かったり、広告なしだったりします。
有名なものですと「VPNネコ」ですね。
具体的にどのアプリが危険なのかについては公表されていませんが、一つ言えることは完全無料のVPNアプリを使わない方がいいということです。
もし有料のVPNを探すのであれば以下のことに注意して探すようにしましょう。
- セキュリティの実績がある
- みんなが使っている=安全と思いこまない(人気があるだけ)
一つ目はすぐにわかると思いますが、二つ目の「みんなが使っている=安全と思いこまない(人気があるだけ)」は騙されやすいので注意が必要です。
みんなが使ってるということは使いやすく人気があることに違いはないのですが、本当に安全かどうかというと証明できるものが何もありません。
日本で人気な「VPNネコ」もそうです。
運営元は「Secure Connection PTY. LTD.」という企業ですが、聞いたことありますか?
絶対聞いたことがないでしょう。
それにこの企業をインターネット上に公式サイトすら持っていません。
公式サイトすら持ってないのにインターネットに関係するサービスを提供しています。
冷静に考えると怪しさ満点ですよね。
ですので、「みんなが使っている=安全」と思い込まないようにしましょう。
ちなみにセキュリティの実績が豊富で、通信も暗号化されていて、データ漏洩したという悪い実績もない、変な広告もつかないVPNアプリは「アバストセキュアラインVPN」です。
もしかしたらアバスト(Avast)という名前は聞いたことがあるかもしれません。
アバストは全世界4億人以上のユーザーを持つ世界的に有名なセキュリティ企業で、30年もの経験と実績があります。
そんなアバストが提供しているVPNですから、確実に安全です。これは言い切れます。
それにスマホ向けであれば月額190円で利用できるので、お財布に非常に優しいです。牛丼チェーンの牛丼を一杯ガマンすれば支払える金額ですからね。
ます今まで無料VPNを使ってる人は、できるだけ安全な有料VPNを使うといいでしょう。
乗り換える際はGoogle Playの検索からではなく、公式サイト経由でストアにアクセスしてインストールするようにするとより安全です。
ストアから直接検索した場合、似た名前のコピーアプリで騙されてしまう可能性があります。