AndroidはiPhoneと比較すると圧倒的にウイルスの数やウイルス被害が多いです。
なぜ同じスマートフォンなのにiPhoneとAndroidでセキュリティ面で大きな差ができてしまっているのでしょうか?
AndroidがiPhoneより狙われてしまう理由
iPhoneアプリは全てサンドボックスで隔離されている
iPhoneアプリはサンドボックスという技術を使ってアプリを隔離した状態で動作させています。
これによりアプリとは関係ないファイルには一切アクセスできないため、iPhone本体をハッキングしたり無関係のファイルに許可無しでアクセスすることが絶対にできないようになっています。
それに対して Android はサンドボックスで隔離された状態で動作するわけではないため、セキュリティ面でiPhoneと比較すると高くありません。
アプリの公開がしやすい
iPhone向けアプリを公式ストアでリリースする際はAppleによる非常に厳しい審査が行われます。
この審査要件に一つでも引っかかると審査に通らず一向にアプリを公開できません。
特にセキュリティ面はかなり厳重に評価されているため、セキュリティの穴(脆弱性)を突いたアプリを公式ストアで公開する事は非常に難しくなっています。
それに比べてAndroidアプリの公式ストア「Google Play」はAppleと比べると審査が優しく、ウイルスアプリが審査をパスして公式ストアに並んでしまったということが少なくありません。
人気アプリになりすましたアプリであれば、ダウンロード数を見てなりすましと判断できますが、そうではないオリジナルアプリだったら事前にウイルスかどうかを判別することは不可能です。
そのため、セキュリティアプリのインストールなど対策をしておかないと、悪意あるウイルスに侵入されてしまいかねません。
利用者数が多い
日本だとAndroidよりiPhoneのシェアが圧倒的に多いですが、世界全体で見るとAndroidのシェアは75%に上ります。
そのため、iPhoneよりも狙えるターゲットが非常に多く『数撃ちゃ当たる戦法』を使いやすいのです。
それに加えて、先述した「iPhoneと比べるとセキュリティーが低い・公式ストアでのアプリの公開がしやすい」というハッカーにとってのメリットを加えると、iPhoneよりもAndroidの方が狙いやすくなっています。
そのため、Androidユーザーはちゃんとしたセキュリティリテラシーを身につけておかないと、いざという時にウイルス被害にあってしまう可能性があるのです。
Androidでセキュリティを高めてウイルスから身を守るには?
Google Playストア外でアプリをインストールしない
Androidアプリは別にGoogle Play公式ストア以外からでもインストールできます。
ですがその場合はGoogleの審査を受けないアプリをインストールすることになるため、安全性が高くありません。
ですので、アプリをインストールする際は必ずGoogle Playストアからダウンロード・インストールするようにしましょう。
それだけでウイルスに感染するリスクを大幅に下げることができます。
ダウンロード数が極端に少ないアプリは利用しない
ウイルスアプリが運よく審査に通過してしまい、GooglePlayストアに公開されることがありますが、公開後にウイルスであることがバレてストアから削除されてしまうことがほとんどです。
つまり、長期間ストアに掲載されない関係でダウンロード数が少なくなっている事が多くなっています。
ですので、目安としてダウンロード数が1万回未満のアプリはできればインストールしない方がいいでしょう。
似たようなアプリを他にたくさんあると思うので、最低でも1万回以上インストールされて利用されてるアプリを利用すると、運悪くウイルスアプリをインストールしてしまう可能性を減らせるかと思います。
有料のセキュリティアプリを利用する
一番は有料のセキュリティアプリを利用するということです。
ノートンやカスペルスキー・Avastなど有料のセキュリティアプリをリリースしているところは信頼性が高く、フィッシングサイトアクセス前に警告してくれたり、迷惑メールを自動的にフィルタリングしてくれる優秀な機能がたくさん搭載されています。
もちろんアプリが不審な動作をしていないか監視することもできるため、Android利用者なら必ず何か一つセキュリティアプリを入れておきましょう。
製品名 | 料金 |
---|---|
カスペルスキーインターネットセキュリティ | 3024円/年 |
ノートンモバイルセキュリティ | 3980円~/年 |
マイセキュア | 250円~/月 |
性能重視で有料のセキュリティアプリを選ぶのであれば、カスペルスキーインターネットセキュリティが一番です。
他の有名なセキュリティソフト・アプリと比べてもかなり優秀なセキュリティ企業で、これまで様々な脆弱性をいち早く発見、駆除対応などを行っています。
価格も年間3000円程度と購入しやすい価格なためおすすめです。
価格で見るならマイセキュアもありでしょう。
マイセキュアは安いとは言ってもセキュリティ機能はしっかりしているほかマルチプラットフォーム対応なので、Androidだけでなく、Windows・Macでも利用可能です。
5ライセンス版だと1台あたり月額100円という良コスパですので、給料がいいけどあまりお金をかけたくないという方はマイセキュアを利用するといいでしょう。
無料は非推奨
お金を使いたくないから無料のセキュリティアプリを利用するという方もいるでしょう。ですがそれはあまりおすすめしません。
無料ということはセキュリティ性能が低く、ウィルスに侵入されても検知できないということが少なくありません。
それだけでなく、アプリの収入源としてセキュリティアプリ利用者の情報を収集して売却していることも珍しい話ではないため、個人情報流出の可能性も考えられます。
そういったリスクを考えると、たとえ安くても有料のセキュリティアプリを使うべきなのです。
スマホにセキュリティアプリをインストールする必要はあるの?と思うかも知れませんが、iPhoneならまだしもAndroidでは入れる意味があるでしょう。
急にAndroidが真っ暗になったり、クレジットカード情報などが盗まれてしまうリスクを考えるのであれば、しっかりマイセキュアなどのセキュリティアプリをインストールして対策しておきましょう。