災害時に無料開放されるWI-Fi「00000JAPAN」とは?使い方は?

地震や台風など、皮肉にも災害が多い日本ですが、それら災害によってインターネット環境が失われてしまうことがあります。

今はインターネットが生活必需品であるため、インターネットが使えなくなると不安になり、パニックになってしまう方も出てくるでしょう。

そのようなことを避けるために、災害時のみ提供される Wi-Fi スポットである「00000JAPAN」というWi-Fi 環境があります。

この記事では「00000JAPAN」とはどういった時に使える Wi-Fi なのか紹介していきます。

目次から探す

無料Wi-Fiの「00000JAPAN」とは?

一言でまとめると、「大規模災害が発生した際に誰でもを使うことができる Wi-Fi スポット」です。

au・ソフトバンク・ドコモなどの通信事業者が加盟している無線 LAN ビジネス推進連絡会(WiBiz)によって提供される Wi-Fi となっています。

一応、各キャリアが提供している Wi-Fi スポットが各地にありますが、それら Wi-Fi スポットは契約を結んでいるキャリアの Wi-Fi しか利用できません。

例えばソフトバンクユーザーが au の Wi-Fi を使おうとしても、パスワードを求められて接続できません。

しかし、「00000JAPAN」はそのような制限が一切なく、au などと一切契約していないユーザーでも利用できるものとなっています。

どういう条件で使えるようになる?

「00000JAPAN」は実際に災害に遭った地域とWiBizの話し合いにより提供されるかどうかが決まり、この話し合いによって提供することが決まった時は即座に提供されます。

キャリアによる制限がなく、Wi-Fi電波を拾える端末ならSIMカードが入っていないスマホでも接続可能です

ただしどこでも使えるというわけではなく、各通信事業者が提供している Wi-Fi スポットでしか利用できません。

例えばデパートやマクドナルドやスターバックスなど飲食店やカフェなど元から Wi-Fi スポットを設置しているところです。
これが Wi-Fi スポットを使えるエリア内に入れば無制限にWi-Fi を使用できます。

いつまで使えるかどうか決まりがあるわけではない

この「00000JAPAN」は法律で決められたものではなく、各通信事業者の慈善事業でもあるため、具体的にどれくらい経過したら「00000JAPAN」が使えなくなるのかっていうのは決められていません。

基本的には災害により失われたインターネット環境が復旧したり、災害による後始末が一段落すると思われるタイミングで「00000JAPAN」の提供を終了させています。

ただし避難所に関しては例外で、ほとんどの場合は避難所が閉鎖されるまで「00000JAPAN」が提供され続けます。

「00000JAPAN」が提供された事例

2018年6月18日~6月26日 大阪北部地震

地震発生当日に「00000JAPAN」の提供が開始されました。

地震による被害はあったものの電気などのインフラは生きていたため、即日提供ができています。

一般向けに公開していた「00000JAPAN」は6月26日で提供終了していますが、避難所では避難所が閉鎖されるまで使用可能になっていた模様です。

2018年7月7日~8月2日 広島県・岡山県・愛媛県 大雨被害

この時は異常なまでの大雨のよる被害でインターネット環境を失った住民が数多くいたため、「00000JAPAN」が提供されました。

この時に提供された時間は他の提供事例を見てもかなり長く、一か月近く提供されたときました。

なお、避難所では一か月経過した後も避難者が閉鎖されるまで提供され続けていました。

2018年9月11日~9月25日 北海道胆振東部地震

震度7を記録した北海道の地震では地震発生から五日後に「00000JAPAN」が提供されました。

「00000JAPAN」の提供までに時間がかかった理由として、北海道全域で停電になったことが要因です。
いくら災害時に使える無料 Wi-Fi と言っても電源がないと稼働させることができないため、実際に「00000JAPAN」が使えるようになったのは停電が復旧した後でした。

災害時の「00000JAPAN」は便利だがセキュリティに注意

「00000JAPAN」は無料で使えて便利なものではありますがセキュリティ上の問題があります。

その問題というのが個人情報が流出する可能性があるということであり総務省も警告しています。

スマートフォンやパソコンがあれば、認証手続なしにインターネットに接続できるものであり、緊急時の利便性を優先するため、通信の暗号化等のセキュリティ対策が講じられておらず、通信内容の盗聴や偽のアクセスポイントを用いた情報の窃取が行われるおそれがあります。そのため、個人情報等の入力は極力避けていただくよう、ご注意をお願いします。

00000JAPAN等により無料開放された無線LANの利用について(注意喚起)

00000JAPANは緊急時に誰でもインターネットを利用できるようにすることを重視しているため、パスワードを設定していません。

パスワードが設定されていないWi-Fiは通信が暗号化されないため、個人情報流出のリスクが発生するのです

このセキュリティ上の問題は VPN を使うことで解決できます。

VPN を使うと全ての通信を暗号化でき、個人情報が盗まれなくなります。
具体的には、通信の情報を盗まれても解読できないものになっています。

ですので万が一のことに備えて、VPNをiPhoneやAndroidに導入していざという時に備えておきましょう。

おすすめは最大69%オフのNordVPNです。一ヶ月あたり347円で個人情報を安全に守れるため、とてもオススメです

目次から探す